きっかけは、なんだったのだろう。旅を終えて日常に戻った今、冷静に考えてみると、よくわからないものだったりします。
私が日本一周にでかけたきっかけは何だったのだろう
前から日本一周という言葉の響きに憧れていて、いつかやりたいと思っていたこと。そして、人生のうちで日本一周ができるのは今しかない、というのが一番の理由でしょうか。
私は旅にでかけている人たちのブログやWebサイトを見るのが好きでした。何年も旅を続けている人、仕事をやめて束の間の休息として旅に出かけている人。そういう人たちの日記を見ると、まるで一緒に旅をしているような気分になれるのです。
そうやって旅をしている気分に浸りながら、「いつか私もやってみたい！」という気持ちが強くなっていきました。
旅をしている人たちは、毎日が充実しているように見えます。新鮮なものに満ちていて、常に新しい発見がある。そんな日々を過ごしてみたいと思いました。
きっと、気づいていないだけで、日常生活を過ごしているだけでも、毎日新しい発見があり、日々自分自身は成長しているのでしょう。しかし、あえて全く違う環境に身をおくことで、日常とは違う何かを見つけ、何かを楽しむことができるのではないかと思いました。
そして、なぜ大学生という身分の今、私は旅に出かけようと思ったのか。
他の旅人さんの多くは社会に出たのちに会社を辞めるなりして時間を確保している人が多いです。
でも、自分にはそんな勇気はなかったのです。社会の循環から外れるのが怖かったのです。なので、チャンスはアホみたいに時間があるこの学生のうちだけ。
狭いコミュニティの中で暮らしていた私は、そこから飛び出したかったのかもしれない。旅なんてものは、カッコ良さそうに見えて、実は究極の逃げ道みたいなもんです。
時間の自由があり、きっと多少無鉄砲をしても許される（甘えですが）もあるこの時間に、少しだけ挑戦してみようと思ったんですね。
ともあれ、私は日本を歩いてみることにしました。
そう思ってから、じっくり約半年、どんな旅にしようか妄想し始めるわけです。
