【就活】2ch(5ch)のIT企業ランキングについて現実と比べてみる

最近はすっかり下火となりつつあるが、今でもなお就職活動の情報収集によく利用されるのが2chなどの匿名掲示板。

そこでは、業界別・文系理系別などで、就職先のランキングが作られており、就活生が志望先を決める際の指標となっている(?)

 

とはいえ、このランキングはいったい誰が作っているのか分からないし、作った人の個人的な思いなどで歪められたりするものだ。

 

今回は、IT業界に身を置いている筆者から見て、そのランキングは現実とどの程度マッチしているのか、もしくは乖離しているのかを考えてみようと思う。

 

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IT系企業ランキングについて

ランキングは様々作られているようで、どのランキングを取り上げようか迷ったが、今回はSIer系のランキングを取り扱ってみようと思う。

 

具体的にはこちらだ。 

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SI系IT企業総合ランキング

━Sランク━
Oracle Cisco
NTTデータ SAP

━A+ランク ━
アクセンチュア 野村総研(NRI) 日立製作所 富士通

━A-ランク ━
日本IBM 富士ゼロックス NTTコミュニケーションズ

━B+ランク ━
NEC 日本HP 新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL) 日本総研(JRI) 大和総研(DIR)

━Bランク ━
NTTコムウェア 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) 三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT) 電通国際情報サービス(ISID)

━ B-ランク ━
みずほ情報総研(MHIR) 日本ユニシス アビームコンサルティング 日立ソリューションズ(HISOL)

━ C+ランク ━
JSOL 農中情報システム SCSK 日立システムズ(HISYS)

━ Cランク ━
NECソリューションイノベータ ニッセイ情報テクノロジー JR東日本情報システム(JEIS) 東洋ビジネスエンジニアリング

━ C-ランク━
オービック TIS オージス総研 富士通エフサス 富士通システムズイースト シンプレクス タタコンサルタンシービジネス 東京海上日動システムズ

━D+ランク━
三菱UFJトラストシステム 三菱総研DCS 兼松エレクトロニクス 都築電気 日興システムソリューションズ ネットワンシステムズ

━Dランク
東芝ソリューションズ 富士通FIP キャノンITソリューションズ IIJ NKSJシステムズ インフォコム セゾン情報システムズ.日商エレクトロニクス コベルコシステム ユニアデックス パナソニックインフォメーションシステムズ 菱化システム JRシステム

━D-ランク━
NECネッツエスアイ 日立情報制御ソリューションス ゙ 三菱電機インフォメーションシステム MS&ADシステムズ NTTソフト NTTアドバンステクノロジJFEシステムズ テクマトリックス 三井情報 第一生命情報システム ソニーグローバルソリューションズ ワークスアプリケーション

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SIerランキングと言いつつ、ぱっと見でソフトウェアベンダのオラクルやSAPが入っていたり、どちらかというとハード系と思われるシスコや日本HPが入っていたりと、選定基準が分かりにくいランキングではあるのだが、SIer + ソフト・ハードベンダという枠組みのランキングとして考えてみようと思う。

 

NTTデータとNRIについて

まず、分かりやすいところから行くと、NTTデータとNRIは同じランクでいい気がする。事業規模の大きさや大規模システムに圧倒的な強みを持つNTTデータと、難易度の高い開発も確実にこなす実力を持つNRIとで、お互いの強みは違うものの、バランスで見たら会社としては同じレベルだと思う。

 就職先としては、NTTデータの安定性・労働環境の良さ(残業面・休暇面)に対して、NRIの給与の良さ(一方で労働環境は過酷)という対比関係があり、どちらを選ぶかは個人の志向によるところが大きく、甲乙つけがたいのではないか。

 強いて言え採用人数の差によりNRIの方が入社しにくいという面があるが、とはいえ会社のレベルとして差がついているわけではないと言うのが個人の印象だ。

 

日立と富士通が高すぎる

20年前のランキングであれば分かるのだが、日立も富士通も近年の凋落っぷりからするとこの位置にいるのは明らかにおかしい。

SIerの実力という観点からすると、NSSOLやISID以下と思っていい。過去のつながり等を利用した営業力で仕事をとってきているが、SEの実力は正直イマイチと言っていいと思う。

確かに両社は売上規模も大きいし、ハードもソフトもやっているという総合力がある。しかし、大規模化しすぎてしまった弊害なのか、IT業界に身を置く以上必須となる「変化する力」が失われてしまっている感じがする。

 

両者の既存事業は粛々と規模が縮小されていくと思われる。両社とも、新規事業の開拓に全力を尽くしているので、今後ヒットがあれば状況は変わるかもしれない。

現時点では、B+かBランクくらいが妥当なところではないかと思う。

 

外資系IT企業について

まず気になったのは日本IBM。現在のIBMは、AI分野(IBM的にはコグニティブコンピューティング)や、コンサルティングなどの上流再度のサービス系事業に力を入れている。一応、システム導入もやっているようではあるが、正直SIer業界でのプレゼンスは低い。

もしIBMに入社するなら、パターンとしてはソフトウェアの研究開発か、ITコンサル、営業が割り当てられる主な職種になってくるのではないか。

いわゆるSIer事業をやりたくてIBMに入るのは少し違う気がする。比較対象としては、マイクロソフトやGoogleが近いかもしれない。(近年、IBMの業績はイマイチなので、ランク的にはこれらの会社とは差をつけてよいと思う) 

そういう意味では、IBMを入れるならマイクロソフトを入れてもいいのではないか。オラクルやSAPが入っている以上、加えた方が統一感がある。

マイクロソフトを入れるなら、Sランクでいいだろう。給与面、労働環境などから、素晴らしい会社と言えるからだ。

 

富士ゼロックスが入っているのは違和感

富士ゼロックスはIT企業の枠に入れていいのだろうか。メイン事業はオフィスサービス、特にプリンターの会社である。近年多角化を進めている会社ではあるので、昔のようにプリンター一極集中ではないが、分類するとなるとリコーやキャノンあたりと同じグループになるのではないか。

確かにアウトソーシング(BPO)では強い会社である。でも、BPO系の会社を含めてしまうと、トランスコスモスやパーソルのような会社を入れていくことになりそう。さすがにSIerランキングとしてはこの2社を入れるのは違和感があるので、富士ゼロックスは外していいのでは?

(もしくは、リコーなどを一緒にいれるか)

そう考えていくと、大手出版系のDNPや凸版印刷を入れなくていいのかという気がする。特にDNPについては、近年ソリューション・ソフトウェアサービスに力を入れていることもあるので、入れることを考えてもいいかもしれない。 

線引きが微妙なところだが、あくまでSIerのランキングということででいえば、富士ゼロックスもDNPも凸版も入れない方がまとまりはありそう。

 

準大手・中堅SIerの比較は非常に難しい

準大手や中堅どころのSIerについて、明確にランキングとして差をつけるのは相当難しいと思う。

観点として、給与・労働時間・会社規模・ブランドイメージなど様々な観点があるからだ。

 

例えば以下のような企業については、私は正直明確な差が見いだせない。

新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL) 日本総研(JRI) 大和総研(DIR)

NTTコムウェア 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC) 三菱UFJインフォメーションテクノロジー(MUIT) 電通国際情報サービス(ISID)

みずほ情報総研(MHIR) 日本ユニシス 日立ソリューションズ(HISOL)

JSOL 農中情報システム SCSK 日立システムズ(HISYS)

NECソリューションイノベータ ニッセイ情報テクノロジー JR東日本情報システム(JEIS)

・・・

 

この辺りは、個々人の求めるもの(お金なのか時間なのか仕事内容なのか社風なのか)によって、どの企業が優れているか変わってくると思う。

 

よって、別記事でSIer(メーカ系・ユーザ系・独立系などなど)の比較をやってみようと思う。

以下の記事でSIerの比較を行ったので、よければ参考にしてほしい。

【IT業界】給料・社風・ホワイト度など5つの軸でSIerを比較しランキング付けする
別記事にて2chの就活ランキングと現実を比較する記事を書いたが、ここではその記事で書ききれなかったSIerのランキング付けについて書...

まとめ

少し考えてみただけでも、いろいろと考えが浮かんできて面白いお題だった。

ランキングというのは、大概の場合正確ではないものだ。とはいえ、就活生にとってはどの会社を受けるか考える指標として、とても有効なものだ。

 

最初のインプットとしてランキングを利用するのは良いと思うけれども、ランキングを妄信せず、その真偽を確かめるようにしていくと、効率的かつ効果的に業界について知ることができるのではないか。

効率的に就活をしよう

大学生は忙しい。講義に、サークルに、バイト。就活に使える時間は限られている。

Webで情報を検索してこの記事を読んでいるあなたは「コスパがいい」就活を目指しているのではないだろうか。

 

実は、効率の良い就活を行うための方法は、いくつもある。

 

スカウト型サービスとは

一つは、ほっておいても企業からオファーが届く「スカウト型」のサービスを利用することだ。

具体的には、「キャリアチケット」のアプリがおすすめ。

キャリアチケットは、就活生の5人に1人、年間8万人が登録しているサービスである。賢く就活をしている人たちの間では、ほぼ必須のサービスになったと言えるのではないだろうか。

こちらのリンクから、ぜひアプリをインストールしてみてほしい。簡単な5つの質問に答えるだけで自分の価値観にあった企業からオファーが来るようになる。

<キャリアチケットスカウト>



 

また、「キミスカ」「Offerbox」も活用すると良い。どちらも、毎年10万人の就活生が利用するしているサイトで、登録するのが当たり前のサイトだ。

 

<OfferBox>



<キミスカ>



エージェント型サービスとは

もう一つは、就活エージェントがあなたの就職活動を全面的にサポートしてくれる「エージェント型」のサービスだ。

 

そもそも就活エージェントサービスについて知らない人のために少しだけ補足しておく。

就活エージェントとは、エージェントと呼ばれる就活のプロが、企業とあなたの間に立ってあなたの就職活動をサポートしてくれるサービスのことだ。

通常であれば、就職活動をする場合、申し込んだ企業の選考はすべて自分で対応しなければならない(当たり前だが)

具体的には、企業に応募して、説明会を申し込み、面接の調整を企業の採用担当者と直接やりとりすることになるだろう。

エントリーシートや履歴書の内容は自分で考える必要がある。

面接の時は、事前に面接の対策をしてくれる人がいなければ、面接を受ける会社のことを自分で調べなければならないだろう。

就活エージェントサービスは、これらをすべて代行してくれるという強力なメリットがある。

そして、これらの就活のサポートは全て無料である。

なぜ無料で受けられるかというと、就活エージェントが提携している企業(つまり新卒者を探している会社)から料金をもらっているから。

 

もし、内定が出なくて困っていたり、面接に何回も落ちてしまっている人は、エージェントに自分に合った優良企業を紹介してもらい、まず一つ内定を貰ってしまうことをオススメする。

 

具体的にはどのエージェントに申し込めばいいのだろうか。IT業界への就職を考えている場合、IT業界に強いエージェントを選ぶべきだ。具体的には、「レバテックルーキー」が最有力候補となる。

レバテックルーキーは、新卒でITエンジニアになりたい学生の就職活動をサポートする、ITエンジニア専門の就職エージェントだ。ITを専門にサポートを行うエージェントは少ないため、最初の選択肢となるだろう。

興味がある方は、以下のリンクから申し込んでみてほしい。

<レバテックルーキー>



 

一方で、いきなりエージェントと相談するのは少し緊張するという方もいるかもしれない。そのような方におすすめなのが、オンライン型のエージェントサービスだ。オンライン型のサービスであれば、自宅で落ち着いて話ができるだろう。

オンライン型サービスでおすすめなのが「キャリセン就活エージェント」。興味がある方は、以下のリンクから申し込んでみてほしい。

<キャリセン就活エージェント>



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