まとめ:SIerの王者。サラリーマン的な働き方。
概要:
NTTデータは、旧電電公社のうち、システム開発を担当していた部分が独立してできた会社である。その流れで、現在でも官公庁のシステムを多く受注している。
会社の強みとしては大規模システムを扱える会社であるということ。国家的なシステム開発を幾つも行ってきた経験値から、大規模プロジェクトについてはほぼ独占的に獲得することが出来ている。大規模なシステムになればなるほど失敗することができないので、やはり実績がある会社に頼みたくなり、新規参入が難しい現状だ。
しかしながら、単純にシステムを作るだけでは今後の収益増は見込めない。NTTデータの施策方針は、海外の会社を買うことでグローバル化を進めること、そしてコンサルなどの利益の出やすい上流に力をいれることである。今後はドメスティックにとどまらず、国際的に業務展開を行っていくだろう。
会社は、「チャラ男系3割、オタク3割、真面目3割」と社員の人が言うように、雑多な人々の集合という印象だ。従業員が10000人弱いるということもあり、NRIのようにはっきりと会社のカラーがあるという訳ではない。また、会社形態もフランクな会社が多いIT企業にしては古っぽいなという印象だ。
利益は他のSIerに比べたらまあまあ確保しており、ボーナスなどはそこそこでる。NTT系列は基本給が統一されているが、ボーナスだけは変化が付けられる。そのため、同じNTT系列とはいえ給料差が生じるのだが、NTTデータはドコモに続いて給料が高い部類である。40歳前後で課長に昇進し、年収が1000万を超える。家賃補助は4万円でる。結婚すると7万円。また、激務激務と言われているが、意外と残業時間は少ない。平均40時間程度だそうだ。もちろん、納期前などは言うまでもない。
この会社は大学や学科とのつながりが強く、学科・専攻ごとに枠が設けられている。約500人の採用人数のうち、300人は推薦で決めてしまう。ただ、NTTデータに受かるような人は他社にも受かるので、推薦によって必ずデータに行かなければならない状況になるのを嫌がる人も多い。さらに、学科によっては自由応募ができない場合もある。そのため、推薦でのみ志望できる学科の優秀な学生は、データ自体を回避することになってしまう。一般的に推薦入社する人のクオリティは低いと社員の人も言っていたが、推薦という制度はもはや時代遅れかもしれない。
もちろん、まっとうなSIerとしては最上位の会社なので、システム会社を志望する人はまず押さえておきたい会社だ。
私の軌跡:
インターン
NTTデータは個別インターンシップを行わず、夏休み期間に1dayのインターンシップを行うだけだ。
1dayインターンはあまり価値がないことが多いが、やはりNTTデータのインターンもただの会社説明会に終始した印象だ。
グループワークなどがあるので、就活序盤に友達を増やせるという点では参加するといいかもしれない。
セミナー・説明会
インターン後、説明会が11月、2月に行われる。どちらも社員の人と直接話す形式のもので、NTTデータの多様な社員による多様なプロジェクトの話を聞くことができる。
エントリーシート
上で述べたとおり、大学や学科によっては推薦でしか志望できない場合・自由でしか志望できない場合があったりするが、私の場合は自由でのみ志望可能だった。
自由応募の場合、学生時代に頑張ったこと・NTTデータに共感する点・あなたのキャリアビジョンといったところが主な質問になる。筆記試験は玉手箱フルコースで、2012年卒からテストセンターはなくなった。
NTTデータは筆記試験、特に性格診断を重視するという噂もあるのでしっかり対策したほうが良い。
1次面接(グループディスカッション)
書類選考を通過するとグループディスカッションが行われる。8人1チームで約2時間。面接官は2人、テーマはNTTデータに採用すべき新入社員を話し合いで決めるものだった。
流れとしては資料の読み込み、ディスカッション、ディスカッションについて面接官からの質問、そして最後にフィードバック。会場にあるホワイトボードを使って話し合いを進めていくことになるだろう。
グループディスカッションの選考基準はよくわからないのだが、ディスカッションの良否だけでなく、ディスカッション後後の社員からの質問タイムも重要なのではないかと感じた。
二次面接
2次面接は豊洲の本社にて行われる。時間は45分程度、面接官は人事1人と現場社員2人の3対1で行われた。
最終面接はお飾りなので、実質この面接が最終面接である。印象に残っているのは、志望動機について深く突っ込まれたことだ。志望動機が薄かったり、他社との差異が分かりにくかったりすると、どんどん突っ込まれるので注意。どの角度から見てもディフェンスが固い志望動機を創り上げておこう。大切なのはNTTデータでなければできないことを、自分の今までの経験と興味に照らして説明することである。
雰囲気は和やか。圧迫という印象はない。ソファー席で行われることもあり、固い雰囲気はない。ソファー席というのは座り方が難しかったりするのだが。
最終面接
最終面接は、ホテルオークラで行われる。最高級ホテルに行けるというだけでも楽しみだった。
面接前に控え室で簡単な計算テストをコンピュータで行う。NTTデータの最終面接はもはや面接ではなく、志望動機や力を入れたことなどを簡単に話した後、その場で内定を貰える。
その後の時間はひたすらNTTデータにきてもらえるように説得され、NTTデータのいいところをゴマンと説明されるので多少しんどい。
リラックスして望めば特に問題ないだろう。
感想
やはり日本最高のSIerであり、情報系の学生からの人気は高い。激務というわけでもなく、給料もそこそこもらえるので、情報系なら選択肢に入れておくべきである。
ただ、大企業特有の動きの悪さはあり、いわゆるサラリーマン的な働き方を好む人には向いているが、ITの自由さを求める人には合わない会社だろう。
NTTデータの企業分析・志望動機の書き方
NTTデータの企業分析や志望動機の作成方法について、別途記事を作成した。
こちらも参考にしてみてほしい。
効率的に就活をしよう
大学生は忙しい。講義に、サークルに、バイト。就活に使える時間は限られている。
Webで情報を検索してこの記事を読んでいるあなたは「コスパがいい」就活を目指しているのではないだろうか。
実は、効率の良い就活を行うための方法は、いくつもある。
スカウト型サービスとは
一つは、ほっておいても企業からオファーが届く「スカウト型」のサービスを利用することだ。
具体的には、「キャリアチケット」のアプリがおすすめ。
キャリアチケットは、就活生の5人に1人、年間8万人が登録しているサービスである。賢く就活をしている人たちの間では、ほぼ必須のサービスになったと言えるのではないだろうか。
こちらのリンクから、ぜひアプリをインストールしてみてほしい。簡単な5つの質問に答えるだけで自分の価値観にあった企業からオファーが来るようになる。
<キャリアチケットスカウト>
また、「キミスカ」と「Offerbox」も活用すると良い。どちらも、毎年10万人の就活生が利用するしているサイトで、登録するのが当たり前のサイトだ。
<OfferBox>
<キミスカ>
エージェント型サービスとは
もう一つは、就活エージェントがあなたの就職活動を全面的にサポートしてくれる「エージェント型」のサービスだ。
そもそも就活エージェントサービスについて知らない人のために少しだけ補足しておく。
就活エージェントとは、エージェントと呼ばれる就活のプロが、企業とあなたの間に立ってあなたの就職活動をサポートしてくれるサービスのことだ。
通常であれば、就職活動をする場合、申し込んだ企業の選考はすべて自分で対応しなければならない(当たり前だが)
具体的には、企業に応募して、説明会を申し込み、面接の調整を企業の採用担当者と直接やりとりすることになるだろう。
エントリーシートや履歴書の内容は自分で考える必要がある。
面接の時は、事前に面接の対策をしてくれる人がいなければ、面接を受ける会社のことを自分で調べなければならないだろう。
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具体的にはどのエージェントに申し込めばいいのだろうか。IT業界への就職を考えている場合、IT業界に強いエージェントを選ぶべきだ。具体的には、「レバテックルーキー」が最有力候補となる。
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