まとめ:保守的でいられなくなってきた資本市場の管理人
概要:
日本の資本市場においてもっとも重要な役割である「証券取引所」。日本には大阪証券取引所、名古屋証券取引所など様々な取引所が存在するが、その中でも最大規模の証券取引所が東京証券取引所、通称「東証」だ。東証では、株式現物の取引だけでなく、先物、オプション、不動産証券(REIT)、上場信託(ETF)など、様々な証券を扱っている。
さらに、東証や大阪証券取引所などを束ねる、日本最大の取引所グループが、「日本取引所(JPX)」である。
証券取引所の業務内容としては、取引が適切に行われているか監視する業務、新規上場企業の健全性を判定する上場審査業務、取引システムを開発・運営する業務などが主に挙げられる。
現在、証券取引所は国際競争にさらされており、吸収合併が相次いでいる。少し前にも、東証と大証が合併するなど、今は変化の時である。
また、システムが重視されていることも大きな変化であり、もはや取引所はIT企業と呼んでもいいくらいである(実際、アメリカの著名調査会社ガートナーは東証の分類を「IT企業」としている)。
証券取引所に現在求められていることは、システムが落ちないこと(信頼性)、高速に取引が可能であること(システム性能)であり、これらの要件を満たすシステムを開発することが取引所の国際競争に勝つためには不可欠である。
証券取引所というといわゆる「まったり高給」が保証された会社であるイメージだが、おそらくその状態は長くは続かない。すでにシステム部門などは20時や22時まで残業を行うことは当たり前である。人事の方からも平気で23時に電話がかかってくる。給料に関しても、国際競争に負けた場合にはもはや期待できないだろう。
もちろん、現在は給料はよく(10年目で1000万円を超えると言われている)、東陽町にある寮などの環境もよいし、研修も他社に比べて圧倒的に充実しており、待遇面では間違いなく一級の企業だと思う。
ただ、現在の状況に慢心して将来のことを考えない人には向かない会社であると思う。将来を見ていないと、自身のブランド化や能力アップに取り組むことができず、証券取引所業界の変化に対応できない人材になってしまう可能性があるからだ。会社制度としては、金融系の会社に準じているといってよい。例えば、2~3年でのジョブローテーションはあるし、新入社員は寮生活が原則となる。また、証券系にありがちだが朝は早く、市場が立ち上がる前にニュースの確認や整理などを行う。
社員の方たちは人生を楽しもうという考えを持っている人が多かった印象だ。説明会などでも、自社のサークル活動について詳細に紹介してもらえるような感じだった。
採用は学歴重視、第一志望重視である。この会社の選考では、必ず第一志望であるといったほうがいい。
私の軌跡:
セミナー・説明会
12月頃より会社説明会が始まる。会社説明会は、本社兜町で行われる。テレビでよく見る東証アローズも見学することができるので、行って損はないと思う。
1月ごろには、システム系、上場審査系、取引監視系に特化した説明会も行われる。自分の興味ある分野に参加しておくとよいだろう。
この会社は証券会社としては、かなりシステムに力を入れている。Arrowheadは日経コンピュータ等で取り上げられることも多いので、知っている人も多いと思う。
自社システムはSIer任せという会社が多い中で、自分たちでベンダをコントロールしてやっていこうという気概がある会社だと思う。具体的に言えば、要件定義まで自社で実施し、基本設計以降を外注するという形だ。要件定義はそれなりに専門性が求められるフェーズなので、これを自分たちでやっているというのはそれなりにすごいことだと思う。
エントリーシート・筆記試験
この会社の選考は早い。2月には最初の選考である「会社説明会」が行われる。この会社説明会、名前とは裏腹に、その場でエントリーシートと筆記試験をやらされるので注意する必要がある。エントリーシートの内容は志望動機、学生時代に頑張ったこと、HPやパンフレットの感想、自由記述欄などである。手書きなので時間の許す限り丁寧に書きたい。なお、集合時間より早く行くと、エントリーシートを先に書くことができるので、出来る限り早い時間に会場入りしたい。筆記試験は、表の読み取り、数値計算、言語問題など、一般的なSPIに近かったが、難易度がとても高い。事前に人事の方が「対策は一般的な就職活動のもので十分」といっていたのだが、一般的なものだけでは太刀打ち出来ないレベルだった。私は半分くらいしかできなかった。ただ、この試験社員の方でも「誰も満点を取れない」ような試験なので、ある程度の点数をとっていれば気にする必要はない。
この会社はいやらしいことに学歴重視なので、点数が高くても面接に進めない可能性もある。
1次面接
会社説明会後、だいたい2日後には電話連絡が来る。非通知でかけてくるので注意。ただ、電話にでることができなくても、必ずかけ直してくれる。電話に取れないだけで落とされることはないので安心してほしい。実際、私は1次面接の電話を一日に3回もらったが、全部取ることができず、次の日に電話をやっと電話に出れたこともあった。
1次面接は30分、内容はいたって平凡。学生時代に頑張ったこと、志望動機、東証でやりたいことなど。面接前にアンケートシートを書かされ、基本的にはここで書いた内容から質問をされる。なお、家族構成と年齢を書く欄があるので、家族の年齢を覚えておかないと厄介だ。(家族の年齢って結構忘れがちだと思う)
面接後、同じく2日程度で電話がかかってくる。
食事会
1次面接の後は、社員の方と食事会をすることになる。食事はなかなかゴージャスで、社員の方の趣味によりフレンチやイタリアン、寿司などをおごってもらえる。質問会では自由に業務内容や面接対策などを聞くことができる。建前は「選考には関係ない」が、実際は関係するだろう。ただ、選考に関係するからと構えることはせず、この食事会は、今後の選考に有効に使ったほうがよい。社員の人は1次面接で興味があると話した分野の人を当ててくれるはずなので、今後の選考での志望動機、やりたい仕事を語る上で、ここでの話を絡めていくことで話しに深みを出せるはずだ。私の場合は、システム担当の方を当ててもらった。全社的には労働時間が短く、有給もたくさん取得できているイメージの会社だったが、実際にシステム担当の方と話してみるとそんなことはなく、忙しいということだった。このような現場の人の話が聞けるのはとても有用である。
2次面接
2次面接は、適性検査30分と面接30分を行う。適性検査は性格テスト的な物で、とにかく量が多く面倒だ。面接は30分で、1次面接に比べてくだけた雰囲気、質問もあまりされず、どちらかというとこちらから質問をする時間が長かった印象だ。私の場合、諸事情で日本取引所の選考がストップしてしまったため、2次面接合格後選考を辞退してしまった。選考を継続した場合、3次面接、最終面接と進むことになる。
感想
高給まったりの代表格の会社ではあるが、正直今後の安定性など期待しないほうがいい。それよりも、取引所の国際競争に如何に取り組むかといった挑戦的な仕事に興味がある人が向いていると思う。
個人的には、システム開発において今後ますますユーザ側の実力が重要になっていくと思う。この会社のように、システムを重要視して採用もきちんとやっている会社は伸びていくのではないかと思っている。 IT業界を検討している人は、このようなシステムに力を入れているユーザ企業もぜひ候補として考えてみてほしいところだ。選考は、学歴がある程度あって、ちゃんと第一志望であると論理的に言えればそこまで難しくはない。ただ、近年倍率がものすごく上がっているという状況ではあるらしい。
なお、日本取引所に入社すると一切の証券取引ができなくなるので、趣味が株であるという人はそこだけ留意した方がいい。
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そもそも就活エージェントサービスについて知らない人のために少しだけ補足しておく。
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