まとめ:みずほ向けシステムが主だが、シンクタンクとしても優秀
概要:
みずほ情報総研は、主にみずほグループのシステムを担当している会社だ。また、「総研」という名前が示す通り、シンクタンク系の業務も行なっている。社員の多くはSEとしてシステム開発を行っており、一部の社員のみがリサーチの業務を行なっている。新卒採用も、多くがSE職採用で、リサーチ採用は20人程度。
私はリサーチ職で応募した。リサーチ職は、「経営・IT戦略」「社会経済・社会数理」「先端情報技術・情報政策」「環境・エネルギー」「サイエンス」「金融工学」の6つの分野に分かれ、各分野3人程度の採用となる。日本総研や大和総研と異なり、社会系以外にも科学系のシンクタンク部門があることがみずほ情報総研の大きな特徴である。MRI、NRIに続く第3のIT系シンクタンクとしての地位を確立していると言える。
システム側は、合併によるみずほ銀行設立時のシステム移行のゴタゴタが今なお残っており、日常的にシステムトラブルが起きている。なんでも、3行合併の時に既存のシステムをツギハギして再利用したため、システムが複雑になりすぎているのが問題らしい。東日本大震災の時には振込みや引き出しができなくなるという事態になった。その時社内では日々行われる大量の取引を手作業でコンピュータ入力していたらしい・・・考えただけで恐ろしい話だ。その期間は毎日徹夜だったらしい。
給料水準は平均的か。5年目で500万程度という話を社員の人から聞いたことがある。また、有給は取りやすい環境にあるらしい。特にリサーチ職の場合は休みは容易に取れる。なお、SE、リサーチどちらも3年目から裁量労働制となり、残業代がつかなくなる。
私の軌跡:
セミナー・説明会
説明会へは2回出席した。社員の方の印象は、穏やかで真面目なタイプの人が多い印象だった。特にリサーチ系の社員の人は大学教授に近いような雰囲気を持っている人が多かった。
なお、説明会の時に「他社の選考結果が出るまで内定受諾を待ちます」と明言していたのは好感が持てた。4月に入ると企業はあの手この手で学生を囲い込もうとする。その中で、このように猶予をもらえると就活生としてはとてもありがたい。
エントリーシート・筆記試験
エントリーシートの内容は研究内容や志望動機、キャリアアッププランや学生時代に頑張ったこと。比較的文量は多かった印象。筆記試験はWebテストだったが、一般的なSPIであった。
1次面接
一次面接はグループ面接だった。質問にひねったものはなく、志望動機とやりたい仕事、学生時代に頑張ったことがきっちり話せれば問題ないだろう。面接の雰囲気は和やかで、笑いが起きるような面接だった。
リサーチ職志望の場合は、1次面接後に論文試験がある。時間は1時間で、用紙は10枚程度与えられたが、おそらく3枚程度で時間切れとなってしまうだろう。論文試験の設問はリサーチの分野ごとに異なり、専門に関連した4つのお題の中から自由に1つを選択して書く。
2次面接
2次面接は個人面接。部長クラスの人と面接となる。形式は1対1。時間は40分程度であった。私の場合は比較的入社してからやりたい仕事について聞かれた。なぜその分野に興味が有るのか、その分野の将来展望はどうなるかなど、突っ込んだ質問もあった。リサーチ職の場合は専門分野に特化した質問が来るのかもしれない。
最後に、時間の10分くらいを使ってこちらから質問を行ういわゆる逆質問が行われた。
私は2次面接の通過連絡をいただいたときに他社の内定を貰っていたので、ここで選考を辞退してしまった。
感想
シンクタンクとしては穴場的に様々な領域を扱っている会社であり、シンクタンカーを目指している人は受けて損はない会社だ。あまり給料が高くないのが玉にキズだが、高い専門性が身につくので将来大学に戻ったり別会社に転職したりと、幅広いキャリアパスが考えられることは大きなメリットだろう。
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