就活は多様化が進んでいる。
もはや、就活解禁日などというのは建前で、多くの企業は就活解禁日前に独自に採用を行っている。
インターンシップを通して優秀な学生は囲い込まれていく。
リクルートスーツに代表されるように、髪型や服装はいまだリクルート仕様がはびこっているが、これらも無くなっていくのは時間の問題だろう。
その中で、最近新しい就活の形として注目されているのが、スカウトサービスだ。
企業が学生にオファーを出すサービスの登場
スカウトサービスは、従来の就活とは少し携帯が異なる。
これは、就活の概念を変える仕組みで、従来のように学生が企業に応募するのではなく「企業が学生にオファーを出す」というのが大きな違いである。
以下では、就活におけるスカウトサービスについて紹介していこうと思う。
就活スカウトサービスとは
就職活動は、普通であれば就活生が希望する会社を選び、説明会に参加し情報を集め、エントリーシートを書き、面接に進むという流れで進むと思う。
一方で、近年では就活の売り手市場が続く中で、学生を確保するのに必死な企業が増えている。
その流れの中で、むしろ反対に、企業の方から就活生にアプローチをして、「うちの会社に来ないか」というスカウティングをすることが増えているのだ。
このようなスカウトの場所として利用されているのがスカウトサービスである。
就活生は、スカウトサービスに自分のプロフィールやウリ、志望する業界などの情報を登録する。それを見た企業が、就活生にアプローチするという仕組みだ。
当然、企業側からオファーを受けているので、通常の選考とは異なり、特別選考のルートで内定を貰えたり、場合によりいきなり最終面接となるケースもある。
企業も、事前に学生の素性が分かっているため、採用可能性が高い学生にアプローチするために、このような特別な採用が可能となっている。
企業側にとっては、事前のスクリーニングが楽にできるという面で、このようなスカウトサービスは有効なものとなっている。
そのため、大手企業を含めてスカウトサービスはかなり一般的なものとなっている。
実際にスカウトサービスを利用するとわかるが、有名企業からオファーが届くことも多い。
例えば、大手スカウトサービスであるOfferBoxでスカウトを行っている企業の例は以下の通り。
・カゴメ
・朝日新聞
・日産自動車
・グリー
・セコム
スカウトサービスでは、このような大手企業と出会うチャンスがある。
企業はあの手この手で人集めをしようとしており、その一環としてスカウトサービスを利用して学生を一本釣りするケースが増えてきている。
スカウトサービスのメリット
スカウトサービスのメリットは、何よりも「自分が企業を見つけなくても、向こうから見つけてくれる」ことにある。
就活において、自分自身で探すことができる企業数には限界がある。説明会だってたくさんは参加できない。
しかし、スカウトサービスに登録しておけば、多数の優良企業からオファーが届き、あなたはその中から興味のある企業を選べばよいのだ。
これから就活を本格的に始める人も、内定が出なくて困っていたり面接に何回も落ちてしまっている人も、全員が登録しておくべきサービスといえる。
しかも、このようなスカウトサービスを就活生は無料で利用できる。
なぜ無料で受けられるかというと、これらのサービスでスカウトを行っている企業（つまり新卒者を探している会社）から料金をもらっているからである。ありがたい話だ。
就活スカウトサービスの例
OfferBox
ここさえ登録しておけば間違いないといえる、スカウトサービスの大手どころだ。
OfferBoxでは、5000社を超える企業が学生を見つけようと手ぐすねを引いている。
OfferBoxに登録している学生は年間で10万人を超えている。
OfferBox自体は、ここ5年程度で現れたサービスであるが、すでに国内最大のマッチングサービスになったといっていい。
OfferBoxを利用して学生探しを行っている企業も、大手企業からベンチャーまでさまざまである。OfferBox経由で内定先が決まった学生の1/4は会社規模1,000人以上の大手企業に内定しているというデータもある。
OfferBoxは、あなたのプロフィールを入力すると、企業から特別選考や選考不要インターンなどの招待が届くというスカウトサービスの基本機能はもちろん備えている。
更に、OfferBoxでは、あなたの強みと弱みがわかる適性診断を無料で受けられるのも、多くの学生がOfferBoxに登録する一因となっている。
こういうサービスは、やってみると意外と面白い。客観的に、かつ簡単に自分の特徴を教えてもらえるのでとりあえず適性診断だけやってみてもいいかも。（まあ、全く当たらない場合もあるのだけれど）
OfferBoxのリンクはこちら。まず間違いなく登録しておくべきサービスだ。
キミスカ
OfferBoxの次に利用すべきサービスを上げるとすると、「キミスカ」だろう。
最近規模を拡大しているサービスで、直近では6万人の就活生が利用するところまで来ている。
「キミスカ」は、転職業界では有名なヘッドハンティング会社が運営する就活生向けサービスで、キミスカに登録しておくことで企業からヘッドハンティング（スカウト）を貰うことができる。
また、希望に応じて就活エージェントに自己分析、ES添削、面接対策まで徹底サポートを受けることもできる。
そして、これらのサービスは当然すべて無料だ。
スカウトする会社側も、大手から隠れた優良企業まで様々だ。例えば、CMでおなじみの名刺交換サービスを提供するSansanなどもキミスカを利用している企業だ。
（Sansanは最近CMを打つようになったので知られるようになったが、少し前までは隠れた優良企業の一つだった）
手間がかからず内定がもらえる確率が高まるサービスであるので、OfferBoxの次にお勧めできるサービスだ。
しかし、あまりたくさんのサービスに登録しすぎると、処理しきれないくらいオファーが来てしまうというリスクもある。
そう考えると、まずはOfferBoxは必須、その次に必要だと思う人はキミスカ、くらいで良いのではないかと思う。
企業からのオファーの確率を少しでも上げたい人は、キミスカにも登録しておくと良いのではないか。登録は以下のリンクから。
まとめ
最近では、スカウトサービスはすっかり一般的なものとなり、就活のあり方も随分と変わってきたと思う。
まだスカウトサービスに登録していないという人は、これを機に1つくらいは登録してみると良いだろう。
