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3日目(2008/8/19)

s:天童温泉道の駅(山形県) ------→ g:高田松原道の駅(岩手県)
走行距離:224.5km

車の屋根を打つ雨の音が、なめらかなリズムを刻む。そんな山形の朝。

起きるとまた雨でした。雨の日は鬱になる。傘をさす手間もあるし、運転も疲れるし、しかも今日は松島に行く日なのに、なんという。

週間予報を見てみるとどうやら東北にいる間は雨が続きそうです。前に東北に来た時も雨が降っていた気がする。なんだかついていないですね。

今日は近くにコンビニがある模様。簡単に朝ごはんが食べれそうです。

朝食を済ませると、今日の第一チェックポイントである仙台へ。

また山道です。ほんと日本は山が多い。関東平野にいるとなかなか気付かないけど、やはり日本の大部分は山なんだと実感します。

仙台はスルーしようかどうか迷ってる。というのも去年既にいったからです。

・・・結局行ったんだけども、やはり駅前はひどい渋滞だった。都市部なんでしょうがないですね。

ただ、あ~ここきたなぁとか、懐かしいところもあって面白かったです。

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松島に行こう!

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さてさて、松島です。相変わらず混んだ道を進んでいく。

はじのほうの駐車場に車を止めて、いざ観光。

まずは雄島へ。ちっちゃい島で、人はあまりいなかった。人がいないところが好きな人にはお勧めかも。展望もいいし。

↑こんな島。ちっちゃい島です。写真では島っぽくないですね笑。

道を歩いているとひょっこりカモメが現れる。

松島では遊覧船が出ているのだが、前に来た時にそれに乗った時に襲ってきたのはこいつらでした。

よく教育されていて、高速で移動する遊覧船を追いかけながら乗客が投げた餌をキャッチするという離れ業をやってみせます。泳いでいる分にはぼんやりしててかわいいんだけどねぇ。

ちゃり4人組に遭遇。野宿する気満々の装備でした。一人、りらっくまを背中にしょっている人がいて可愛かった笑

隣の五大堂に行きます。

透かし橋です。引き締めた気持で参拝できるように、橋に隙間を開けて、気をつけないと落ちちゃうようにしてるんだそうです。実際は隙間がちっちゃいので安全だったりする。

松島で最も印象的と思われる、福浦島は前回行ったからスルーです。福浦島までは長い橋が架かっているんですが、これが美しい。ただ、橋を渡るだけで料金取るのはどうかと。観光地保全のためにはしょうがないのかしら。

続いて、前回いけなかった瑞巌寺へ。

瑞巌寺は臨済宗の寺です。でも、正直俺は仏教には全く詳しくないです。しいて言えば自分の家の宗派が真言宗だということくらいしか知らないです。

しかし、寺に来て思うことは、お寺というのは、やけに死のにおいがするな、ということです。反対に神社や教会を見ると、生のにおいがするような気もします。

お寺って、法事や葬式で行くことが多いですもんね。建物や道、中のつくりをみても、神社が神聖で神秘的な領域であることを感じさせてくれるのに対して、お寺というのはどうもなにかが重くのしかかってくるような印象を与える気がします。

やはり、松島は絶景でした。海の上に浮かぶ松は、一瞬の違和感の後に全体の統一感を見せてくれます。

今回の旅で初の海に出たわけですが、海と山ってどっちも似ている気がします。どっちも清涼で透明。わずかに違うとすれば、海の空気は重く、山の空気は軽いことくらい。あーなんかさっきから抽象的なことばっか言ってますね。

普段平地で暮らしている身からすると、どっちも非日常的だったりします。だからこそ、山のしんと刺さるような空気を吸ったり、海の湿った潮風のにおいをかいだりすると、とっても楽しいんだろうな。

昼飯を食べようと思い、ぷらぷらしていると、牛タンの文字が。これは食べるしかないと思い、突入しようとしたところで、ふとメニューを見ると、「1650円」の文字が。・・・3分くらい悩みましたが、結局あきらめました。さすがに一日4000円で暮らしていて、一食に1650円かけちゃうと後はカップラーメンしか食えなくなるし

次に宮城来た時は絶対食ってやる!

・・・諦めて近くにあったガストで昼食を済ませる。

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車をぴゅーと走らせて、針路は奥松島へ。

途中、鮮やかな黄緑が目に入る。山の深緑とのコントラストが映える。

田園風景って、何でこんなにいいものなんだろう。稲の緑は、透き通るような緑色だ。

窓越しなのが残念な写真、

奥松島の入口にある、野蒜海岸へ。さすがに松島よりも人も車も少ない。

カップルがいたので無駄に写真に撮ってみる。べ、別にうらやましかったわけじゃないんだからね!写真のうちカップル部分はちゃんと抜いてあるのであしからず。

雨もやんで薄日が差してきた。夏の晴れた海岸に人があまりいないのも珍しい。

本当に人が少ないなと思う。しかし、どう考えても人と自然の比率はこの方が調和がとれている。

野蒜海岸というだかって、そこらにはのびるがたくさん生えています。しかし、「野蒜」と書いて「のびる」って読むんですね。ここに来るまで知りませんでした。

次に大高森へ。奥松島からの絶景として有名らしい。

しかし、ここ、森という名前は付いているものの、けっこうな山である。でも、標高は1.2kmです笑。横の1kmは短く感じるのに、それを縦にしただけで、どうしてこうも受ける印象が違うのだろうか?

山を登ること約5分、息も絶え絶えになりながら舗装されていない泥道を歩く。頂上に登る頃には、馬鹿みたいにあんぐりと口をあけ、ぜはぜは言っていた。

しかし。頂上からの景色はすばらしい。右にはさっきの野蒜海岸がみえる。正面からは海に浮かぶ島々。より高いところから見ることで、正面からは見えない数の島々を一度に見ることができる。

飛ぶ鳥が、自分と同じ高さにいる。鳥は、なんて高く飛ぶんだろうと思う。人がえっちらおっちら登ってきた道を、一瞬で舞い上がったり舞い降りたりできる。

鳥は人間の永遠の憧れ。なんて美しい。

奥松島は、正面から見た松島に負けない眺望を持っていると思う。松島においでの際は是非一緒に行くべき!

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松島を離れて、次に向かうは気仙沼。ただ、松島~気仙沼は80kmもあったので、一気に行くと疲労がやばいので、より道して早めに風呂に入ることにする。

ここでも、道の駅が役に立った。道の駅って風呂まであるんですよ。道の駅は偉大すぎるぜ。

風呂からあがり、途中で買い物をしつつ気仙沼を目指す。

気仙沼に到着したのは遅い時間で、かつおを食べたいと思っていたんだけど、諦める。適当に店に入ろうかとも思ったけど、疲労もありコンビニ弁当で済ませる。

それにしても、ここまで北にあがってくると、人の言葉もだいぶ変わってくる。東北の方言って、いわゆる方言って感じで、すごい好感が持てる。

私、方言って好きです。ちなみに、方言というのは標準語以外のものを指す言葉ではないです。要は、「東京方言」ってのもあるわけです。

夕日が沈む時間になると、この旅で初めてさみしさを感じるようになった。初日2日目に比べて、今日はだいぶ慣れてきたと思う。そんな中で冷静になれる時間があって、初めて、ああ一人なんだな、と感じたのかもしれない。

自分、人見知りです。人見知りっていうか、人にものを訊けない体質なんです。

そんな煩わしいことをするくらいなら、いっそ自分でやってしまえ、という考えなんだろうけど、これって無駄なことだと思う。

大概、人に聞いてしまったほうが早いことが多いですよね。大抵。

しかし、まだ3日なのかと考えると、ほんと先は長いな、と思う。
くじけずに頑張っていきます。

そして、今日の宿場、高田松原に到着。ついに岩手突入です。
昨日の場所に比べて、ひとっ気が少ない。確かに、昨日のところよりも設備は悪いかもしれませんね。

明日は遠野~花巻~盛岡です。
それではみなさんも良い旅を。

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