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5日目(2008/8/21)

s:鹿角道の駅(秋田県) ------→ g:浅虫温泉道の駅(青森県)
走行距離:231.2km

豪雨。気分が重くなる。

あまりの寒さに、目が覚めました。昨日の天気予報では、最高気温17℃っていっていたような。ほんとに8月か?

もう寝てられないので、5:30だけど活動開始します。車の中はかなり冷える。

朝ごはんは、昨日買っておいた福田パンで。2つ買ったんだけど、ボリュームがやばくて一つしか食べられなかった。

外は大雨です。ほんと、雨ばっかです。今日は自然のいいところに行きたかったのに~。まあ愚痴を言ってもしょうがない。

あと、昨日携帯壊れました。なにもこのタイミングで壊れなくても・・・近くのソフトバンクショップを調べてみると・・・あれ?いちばん近いところで・・・30km先!?

これがソフトバンクの底力ってやつですね笑。

それでは、今日も行ってきます。

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十和田湖!

まず向かうのは、十和田湖です。

しかし、山道はだいぶ運転してきたが、まだ雨の日は怖い。滑りやすいから下手にブレーキかけたくないし、見通しが悪いからどれくらい曲がるかわからない。

ひと山越え、くだりに入ると、眼前には海のように巨大な水たまりが見えた。それが十和田湖だった。

十和田湖は本当に大きかった。思わず独り言で「こりゃすげぇ」と言ってしまったくらいに。

大きい湖には、波が立つ。琵琶湖を見た時も思ったけど、湖で波が立つというのはなんか不思議。

高台に上ると、これはまたすごい景色が広がっている。写真だと残念ながら普通の湖にしか見えないけど・・・ぜひ行ってみてほしい。

山中湖てのはすごいと思った。雲が近い。水が透明。そして何より、人の介在を許さない気高さを滲ましている。十和田湖がリゾートになってしまっているのが残念だ。

そして、奥入瀬渓流へ。本当はもっと澄んだ色をしているんだろうけど、雨のせいで若干濁っていたのが残念だった。

滝は豪快でした。この滝のおかげで、十和田湖には魚が登ってこれないそうです。

しかし、なんて自然が豊かなんだろう。

朝に自然を見るととっても癒されます。

周囲には、多少散歩している人がいましたが、ほとんど人も車もいませんでした。静かな中に川の流れるせせら音や、それと対比されるように滝の轟音が響く。

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次に、八甲田山へ。

しかし、急な山道が続きます。地図で見てみると、500mの標高を10kmくらいで登っていました。それでも勾配5%か~

途中で見かけた地獄沼です。温泉になっているのか、常に蒸気が出ています。匂いも温泉臭がぷんぷんしてました。

山頂を過ぎると、天気は次第に晴れてきました。

そして今度は、一気に下り坂になります。

これだけ運転すれば、ちょっとは運転がうまくなるかと思ったけど、そんなことないですね。むしろ雑になります。

さて、途中ですごい橋があるというので寄り道。

むむむ、これはすごい。景色がやばいですね。雲が正面に来るってのもまた乙なものです。正直、これだけ高いと足がすくんでしまいます。

しかし、あたりまえだけどここまで来ると足立ナンバーの車など存在しませんね笑。この橋で隣にいた人も観光客っぽかったけどそれでも八戸ナンバーでした。

次に、壊れた携帯を直しに遠回りしてソフトバンクショップに向かいます。途中で昨日やっちまったスピード違反の罰則金を振り込む。

昼ごはんは近場の道の駅で済ませることに。ついでに、青森といえばリンゴだろという安直すぎる考えで、時期が早いながらも買ってしまいました。明日の朝御飯にとっておきます。

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次に、この旅で結構楽しみにしていた場所、太宰治の生家へ!
正直、かなり遠回りです。70kmくらい余計に走ることになる。

着いて、中に入って驚いたことに、家の広いこと広いこと。さすがに地方の名士だったことはあります。太宰治がなんかの本で、自分の家のことを「無駄に広くて風情がない」と言っていた気がしますが、確かにそうかもしれない。いや、決して風情がないこともないんだけど、どうも成金のにおいがプンプンします。

しかし、私はやはり太宰治が好きです。こんなに長い時間に一つの博物館にいたのは初めてかもしれない。

太宰治全集を読み切るのは、自分の生涯の夢。だけど、おそらく達成されないでしょうね笑。

人間失格は、私のバイブル。・・・というと、大概の人に変な目で見られますが。

でも、あの本は、太宰治がいかに天才的な文才を持っていて、かつ、いかに弱い人間だったかを私たちに見せてくれます。そこまで自分をされけ出せることに、私は感動し、また羨ましくも思います。私は、人に自分の気持ちを伝えるのが苦手です。自分自身を表面に出しきれないというのとがあり、人間失格は、私が目指す道なんだと(最後に自殺するのはのぞくにして)思っています。

人間失格は、私のバイブル。まだ読んだことのない人は、毎年この時期になると夏の本100選に必ず入るので、読んでみてください。

しかし、ここまで来ると、もはや人の話してる言葉が聞き取れん・・・他の観光客の方がしゃべってることがほぼ100%理解できなかったのは驚いた。

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今日はあと一か所行きたい所がある。それは、三内丸山遺跡。
三内丸山遺跡は、縄文時代の遺跡で、かなり大規模なもの。

遺跡は現在も発掘が続けられているが、一般開放もされていて、自由に見学できる。縄文時代の住居を再現したものもあり、結構面白かった。

昔のことを見ると、自分のルーツを知ることができる。自分がどう考えどう感じるかを、歴史的観点から分析する。そんな考古学って、重要な学問の一つだと思います。

あとは、もちろん、ただ知的好奇心をみたしたいってのもありますよね。

人間の、単純な知りたいという好奇心を無駄だと思うのか、それとも無駄な部分こそ大切だと思うのか、果たしてどちらが本当なのか。考古学然り、基礎科学然り、哲学なんかもそうかもしれません。

無駄な事をしている暇があったら、明日生きる努力をしたほうがいい。確かにそうかもしれません。

でも私は、ニュートリノの発見が人類に何をもたらしたのかとの問いに対して、「電子が発見されたときに、それはその当時の人類に何をもたらしたのか。誰が当たり前のように電化製品を使うことのできる世界を創造したか」と答えられた小柴先生の言葉が、印象的なものとして頭に残っているようです。

しかし、人はなぜ何千年も同じような土器を作り続けたんでしょうね?稲作が伝わるまでずっと同じような生活をしていたのには何か理由があるのでしょうか?ほかの時代に比べて、縄文時代というのは技術の発展が遅い気する。まぁ、そこまで詳しくはないんですが。

ただ、逆に現代は技術の発展が早すぎるとも思う。科学技術は我々の発展のために不可欠だし、どんどん進歩するべきだと思うけど、残念ながら人間がそれに対してついていけてないような気がする。もちろん、いつかはこのギャップは埋まるだろうけど。というか、埋まらなければ人間は確実に絶滅する。

もちろん、人間自体も成長していると思います。それは、間違いないはず。多くの人が、技術を理解し、適切に使えるようになればいい。自分はそういう人間になりたいです。

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そして、浅虫温泉へ。浅虫温泉の道の駅は、8時30分までやってる温泉がある素晴らしい場所です。温泉~。昨日風呂入ってないので、だいぶすっきりしました。

休憩室でソフトボールを見ていると、おじさんが見に来たので、軽く話をしていました。
ちょうど日本が先制したところだった。その時はまだ、ソフトボールフィーバーが起こるなんて知らなかったり。

リフレッシュしたところで、今日は終了。
明日は、いよいよ北海道上陸です。

ここまで読んでくれて本当にありがとうございました。
みなさんも良い旅を。

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