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32日目(2008/9/17)

s:羽野道の駅(熊本県) ------→ g:きくがわ道の駅(山口県)
走行距離:262.0km

昨日泊まったのは阿蘇山の東側で、要は山の上だったわけで、店一軒ない道が続く。

まずは、別府に行きますよ。

着いたら、駅前で情報収集。駅前にも温泉があって、さすがというか。連休の間の平日だというのに、むちゃくちゃ人がいました。さすがというか。

別府でやりたかったのは、温泉に入るというよりも、地獄めぐりという、奇怪な温泉を見て回るツアーみたいなやつです。

走っても走っても温泉街。
他の温泉だと、温泉街と言っても道一本に沿って旅館が立ち並んでいることがおおいけど、ここは別府という街がすべて温泉であるかの如き湯けむりの数です。

この地獄めぐり、なんと8か所もあります。それぞれ違った温泉で楽しめるということらしい。最初に行ったのは、こちら、白池地獄。

入り口の看板に目が行く。え?ピラルク?なんでそんなものが地獄にいるんですか笑。

入ってみる。入口入ってすぐピラルクがいた。

でけぇ!熱帯の魚はどうしてこう怖いんでしょうね。熱帯魚見たいのばっかりだったらいいのに。って、なんか言葉が矛盾してるぞ。

本筋の地獄がこちら。これはすごい。絵具みたいな不自然な色をしている。これは思っていたよりも面白そうだぞ。

地獄の裏に回ると、まだいました。今度はピラニアです。もうわけがわからん。
他にも、アロワナとかソードフィッシュとか、熱帯の魚がいました。なんでも、温泉の熱を利用して育てているとか。苦しいけど・・・ぎりぎりセーフな理由かしら笑。

次に、海地獄へ。ここは、地獄の中でも、最初に入場料を取り始めたという、いわば初代地獄らしいです。

こっちには蓮がいっぱい咲いていました。とってもきれい。蓮は蓮でも、大鬼蓮という、皿みたいな形をした蓮があった。人、乗れんじゃないって思ってたら、ほんとに乗れるらしいです(20kgまで)。

海地獄は、水色をしていた。がっつり硫酸入ってますって感じ。なんでも硫酸鉄が入っているらしいです。これまたとてもきれいで、なんか地獄めぐりというネーミングの企画なのに、段々楽しくなってきたよ。

隣にあった鬼石坊主地獄。泥のように成分が固まっていて、ぶくぶくと吹き上げています。

そして、山地獄。こちらは、お湯から煙が出ているというよりは、名前のとおり山から煙が出ています。歩道のいたるところからも煙が出ていて、ところどころふたがしてありました。

山地獄には、なぜか知らんがカバとかゾウとかフラミンゴとかがいた笑。どうやら、この現実を受け入れるしかなさそうです。
十分地獄だけで面白いと思うんだけどなぁ。

しかし、動物を見てるとなんか癒される。

ちょっと離れたところにある、かまど地獄。色がめっさきれい。二酸化ケイ素の色らしいです。なぜこの色になるのか、いろいろと説明が書いてあったけど、化学の知識がぶっ飛んだ私にはよくわからんかった。

かまど地獄のお隣、鬼山地獄です。なぜ鬼山なのかよくわからないです。ここにはなぜかワニがいます。なぜか、です。でっかいのやらちっちゃいのやらいて、中でもちっこいワニは意外とかわいい。でっかいのは、怖いです。口を開けるだけでそうとうな迫力。口を閉じていてもこぼれる牙が怖かったりする。
ここは、もうワニの印象しかない笑。

結構離れて、次は血の池地獄。名前のとおりまっかっか。まさに血の色。結構見ごたえがありました。

ついに最後、竜巻地獄。何が竜巻なのかなぁと思っていると、どうやら間欠泉だとのこと。諏訪でみれなかった間欠泉を見るいいチャンスだったので、吹きあげるのを待っていました。
ここは、結構吹き上げの間隔が短いそうで、30分に一回くらいのペースで吹きあげるそう。
運がよかったのか、数分待っていただけで吹きあげました。ものっそい勢いだ。上に岩がなかったらどこまで上がるんだろうか。

さて、以上8か所で地獄めぐり終了です。かなり面白かった。別府においでの際は、ぜひ。

湯布院にも行こうかなと思ったんだが、温泉に入ってもいないのに、おなかいっぱいなのでやめにしました。友人曰く、湯布院は良い温泉、とのことだったんだが。

なんで、次の場所です。宇佐神宮へ。

宇佐神宮は、全国の八幡社の総本社らしい。

境内が広い!広大な敷地です。皇室においては、伊勢神宮に次ぐ場所とされているらしい。

参道を歩き、本殿へたどり着いた。ここには、三つの神さまが祭られているらしい。

しかし神社は落ち着く。なんかそればっかり書いている気がしますが笑。
上宮、下宮ともにお参りしてきました。参拝方法が出雲大社と同じで4拍手だったので、3神×2×4拍手=24回拍手したことになりますね。

そして、やたら巫女さんがいました。参拝客より巫女さんのほうが多かった笑。
これだけの場所なのに、なぜか人がほとんどいなかった。なんでだろ。

参道にいた犬。かわいい!

ちょっと山道のほうに進路を取り、耶馬渓というところにいってきました。

山道を走っていると、時折2,3軒の家と小さな田んぼがあったかと思うと、また山越えで、ちょっと大きな集落があってもせいぜい20軒くらい、ってのが続きました。
下校途中の学生も結構いた。きっと、こういう場所ではみんながみんな知り合いなんでしょうね。

古今、様々なジャンルの小説や物語に、このような町は登場します。そこで描かれるのは、狭い社会の中の温かさや、独自の文化の魅力と恐ろしさ、違和な世界。
なんにせよ、魅力的なのは確かです。でも、これはきっとそこで暮らしていないから言えることなんだろうな。

私の住んでるとこも、狭い町だけど、みんながみんな知り合いって感じではとてもないです。

耶馬渓には、行ってみたかったところがありまして。それは、青の洞門。かつてこの土地に、断崖絶壁の道しかなかったときに、そこから落ちて亡くなる人を見て、見るにみかねて岩をくりぬいて通路を作った和尚さんの話で有名です。当然ながら手掘りで、30年間の歳月がかかったそうです。いつかこの話を読んで、手でくりぬいた洞窟を見てみたいなと思っていました。

まさに断崖絶壁。今はトンネルもあるし、橋も架かっていて、安全に通行できるわけですが・・・

過去に作られた道。

どこまで当時のまま残っているのかはわかりませんが、洞門は結構な広さがあり、十分に人が通れる大きさでした。これを手でくりぬいたとか・・・むしろ30年でよく掘ったと思う。
そもそも、岩を掘ったことなんて普通ありませんよね。せいぜい土です。子供の頃、穴を掘った時も固い岩盤層に行きつくと、そこからは諦めていた気がする。

30年の間、よく諦めなかったと思う。

さて、長かった九州周遊もこれで終いです。一路九州脱出を図ります。
関門トンネルを通ります。

どうせ混むんだろうなと思いながら走っていると、案の定・・・ってかこれは異常な込み具合だぞ。関門トンネルを抜けた後も混み続けて、結局2時間で30kmも進みませんでした。これには参った。来た時といい、道はわかりにくいし、混むし、マナー悪いしで九州が嫌いになりそうですよ、ほんと。
時間が通勤帯だったからってのもあるんだろうけど、さすがにきつかった。

ひいこら言いながら、やっと渋滞から抜け出して、夕飯にありつけた。

今日は下関の郊外で泊まり。明日からは山陽編ですね。明日は広島まで行こうと思っています。

ここまで読んでくれてありがとうございました。
皆さんも良い旅を。

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