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31日目(2008/9/16)

s:フェニックス道の駅(宮崎県) ------→ g:羽野道の駅(熊本県)
走行距離:262.2km

起きたら一人もいないような道の駅に泊まるか、交通量が多すぎてうるさいけど人が多い道の駅で泊まるかは難しいところ。今回は、起きたらだれもいないような道の駅だった。

台風が来ているみたいですね。車中泊で台風はやばそうです。なんかあった時のことを考えると、やっぱり人が多い所にいたほうがいいのかもしれない。

宮崎に入ってから、コンビニでも宮崎の特産品が買えるようになりました。今日の朝御飯はチキン南蛮ロール。ほかの県でもこういうのもっとやればいいと思うんだが。それにしても特産物の品揃えが圧倒的にいいです、宮崎。

それでは、今日も行ってきます。

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宮崎の海岸を走る

早朝に走った、宮崎の南部、名前は日南海岸というのですが、ここはとても走りやすく、いい道だった。しかも街路樹が南の木々だったり、海が近く、色は緑色、砂浜の色は黄色だったりして、南国気分が味わえるという、ドライブにはもってこいの道。大部分は昨日の夜の暗いうちに走ってしまったので、あまり味わえなかったのが残念です。沖縄みたいな場所でした。

宮崎は、神話のゆかりの地が多くあります。昨日の鵜戸神宮もそのひとつで、今日初めに行く青島神社も、祭神は日本神話の中の登場人物だったりします。

神社の隣には、鬼の洗濯岩と呼ばれる岩礁群があります。ってか、岩をどう削ったらこんな風な形になるんだろうか?本当に奇抜な形をしている。

海沿いにある神社って、あまり見たことなかったです。昨日の鵜戸神社もそうだけど。蝉の声や虫の声の代わりに波が砕ける音や海風の音がするという、素敵な空間。

さて、宮崎市に入りました。まず、北のほうにある平和の塔というのを見てみようかと。

めっさ大きいです。四方には、それぞれ武人、農人、工人、漁人の神様が置かれていて、にらみを利かせた姿は威厳ばっちりです。

次に行ったのは、宮崎神宮。なんかもうこのところ神社行きすぎです。今日も宮崎をたった後にまた神社巡りの予定。神社マニアみたいですね。

宮崎神宮の祭神は、神武天皇です。言わずと知れた、初代天皇。その歴史は長く、神武天皇の孫の代からこの場所はあったそうで。

なんか、赤の色よりもこう木の色のままの神社のほうが好きかも知れません。出雲大社のように。

しかし、この神宮、圧倒的にかっこいいです。人がほとんどいないのもgood。
他にひと組の夫婦だけ参拝者がいたのですが、とても信心深い方のようでした。

宮崎市街地に戻ってきました。なんとなく今話題の県庁へ行ってみる。車を停めるのが難しそうだったので、車内から一枚写真を撮って、満足。

観光客と思しき人がめちゃめちゃいました。さすがというかなんというか。県庁が観光場所になるのは全国広しといえども、ここと、都庁くらいなもんですかね。ほかにどっかあるかな?

昼ごはんは、チキン南蛮にしました。入ったのは、せまーい路地の中にあるお店。地元のコミュニティ雑誌に載っていたので、行ってみた。

雰囲気は、まさに大学街にある定食屋って感じ。小さいけれどなかなか味があるというか。
チキン南蛮は、私の中の辞書の、チキン南蛮という言葉の意味を変えてしまう・・・ほどではなかったが、おいしかったです。
・・・これだけ毎日文章書いていると言葉の言い回しのネタがどんどんなくなってきて、しまいにはこんな・・・語彙不足ですね。

宮崎市をでて、一路北へ。

日向というところで風呂に入ろうと思っていたんだけど、まさかの休館日で入れず。月一の休館日に当たるなんて・・・

道の駅で飲み物を買おうと思ったら、宮崎特産専用の自動販売機があった。どんだけ押せ押せなんだ笑。日向の夏という、よくわからん紅茶を買ってみた。こういうのあったらどうしても買ってしまう。みごとに策略にはまってますね笑。

さて、走って目指すは、高千穂です。多くの日本神話の舞台となっている場所です。天岩戸とされる岩や、日本統治のために神が舞い降りたという天高原があったりします。

途中で見つけた橋。名前は、天翔大橋。読みは「てんしょう」らしいです。そこは「あまかける」だろ、って思った笑。」でも、「あまかけるおおはし」か。なんか語呂が悪いな。

高千穂の一帯は、棚田が美しいです。日本最古クラスのもののようですね。そもそも、日本が始まったのがここらへんなのだから当然か。

橋が連続していて、それもとんでもない高さに掛けられていて、ドライブしているだけで楽しい。
にしても、これらの橋を作るためにいったい何人の人が犠牲になったかを考えると・・・ちょっとやるせない。

まず行ったのは、天岩戸神社です。

一応、天の岩戸とは、天照大神がスサノオノミコトに対して、「あんたなんか嫌い!」といって隠れてしまった岩のことです(諸説と語弊あり)。その時に、神々があの手この手で外に出そうとしたお話があるんだけど、しょせん古事記を立ち読みした程度の私にはあんまり記憶できていない。ただ、その時ある神が作った鏡と勾玉が今の3種の神器のうちの2つだったはず。

このころから、突然スコールみたいな雨が降ってきて、大変なことになった。この旅ではこんなのばっかな気がする。誰だよ、ゲリラ豪雨なんて流行らせたのは・・・

なんで、参拝もそこそこに車の中に逃げ帰ることになった。天の岩戸は、どうやらだれでも見れるわけではなく、申し込みが必要なようでした。

代わりに細石を写真に収めて。

降りしきる雨の中、次に高天原に行きました。人っ子ひとりいない。この雨じゃあしょうがないか。

高天原とは、天照大神の孫(だっけ)のニニギノミコト(だっけ)が、日本統治のために降り立った場所だとされています。あってるか不安です。たしか、これを天孫降臨と言ったはずだから、きっとあってる。うん。

車を停めて、山の上を目指して歩き出しました。相変わらず雨がひどく、階段は滑ってかなり危険な状態だった。

歩くこと10分くらい。高天原につきました。サイズはとても小さいです。だけど、それ以上に周りの木々や、霧の立ち込めようから、神聖な場所だという雰囲気が出ていた。

言ってみれば、高天原はすべての原点なんですよね。ここから日本という国が始まった(少なくとも、そういうことになっている)。

こんな雨の中だけど、行ってよかったと思えた。こういうところは、周りに誰もいないときに行くべきですね。自由に思索にふけることができる。

途中にあった神社に参拝して、階段を降りました。

さらに、まだ終わりません。次に、高千穂神社へ。

だが・・・階段が滝になってますが笑。

もう、どうにでもなれと、突っ込む。池と川をずんずん進みます。靴はびしょびしょです。見事にご臨終となりました。
落ち着いて神社を見ている場合じゃなかったので、さらりと見ただけになってしまった。もう、限界っす・・・

なんで、あと高千穂峡というところにも行きたかったんですけど、ここは本当に行っただけになりました。着くまでに難路を走ったのに、車から出ないで帰ることに。
ここには淡水魚専門の水族館があるらしくて、かなり行きたかったんだけどな。まぁ、時間が遅かったので、このときにはにもう閉まっていましたが。

この状態で風呂に入らなかったら死ねる。風呂はどこじゃ~!
幸い、近くに温泉があったので入る。やっと落ち着けた・・・

そして、外に出てみると、やはりというかなんというか、見事に雨はやんでいた。天気が変わりやすすぎる。山だからしょうがないか。

しかし、そんな状況でも、高千穂はいい場所だと思えた。九州No.1スポットなんじゃないかな。個人的に、だけど。

気づけば時間は8時。外は真っ暗。雨は止んだ。これから走るのは山道。
つまり、夜+霧+山道という最悪の事態が予想されるわけで。

幸い、前にトラックが走っていたので必死で着いていく。

2手に分かれた道で、彼は左へ。私は、右へ。さようなら。そしてありがとう。ずっと金魚のフンみたいにくっついていってごめんなさい。

このトラックがいてくれなかったら、泣いていました。何せ、街灯は勿論、反射板すらないような道だったからさ・・・気をつけないと崖に落ちますよ。

道の駅に向けて走っていたら、なにやら「低速車注意」との表示が。何だろうと思って走っていると、急に前が詰まってきました。先のほうを見ると、見たことのない形の車が走っていた。サイズはトレーラーくらいで、警告ランプを回しながら走っていた。高さはなく、横に広い鉄の塊って感じ。何かを積んでるようではなく、車自体が重いのかなんなのか、ほとんどスピードが出ていないようだった。ぬかすときに見えたのだが、ものすごい排気を出しながら走っていた。その車の前には、先導とみられる車が走っていた。その車には、燃料と思われるタンクが3~4個積まれていた。
時間は10時。わざわざ電光掲示板を作るくらいだから、頻繁に輸送が行われているのだろう。
あれは、いったい何だったんだろう。スピードが出なかったのか、出せなかったのか。何も積んでなさそうに見えたが、きっと何かを運ぶためのものなんだろうけど・・・

今日は、阿蘇山の東側で寝ます。実は高千穂から阿蘇山の東のほうへ向かっていたんです。なんで、今日泊まるのは熊本県だったりします。

明日は、別府を経由して、ようやく九州脱出です。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
皆さんも良い旅を。

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