シェアする

38日目(2008/9/23)

s:ホテルアジール奈良
アネックス(奈良県)
------→ g:龍神道の駅(和歌山県)
走行距離:165.6km

ぐっすり寝れた。これでおそらく最後の安眠になるだろうなぁ。

朝ごはんの豪華さと言ったら。野菜おいしい~。さすが5000円弱クオリティだぜ。

それでは、今日も行ってきます。

スポンサーリンク

奈良巡り

ホテルをでて、法隆寺に。

奈良から少し離れた、斑鳩というところにあります。

南大門から入り、まずはもっとも有名な五重塔を見る。目に見えて年季が入っている。時代を感じる。中に心柱という、塔を貫く柱が立っていて、それが固定されていないために、振動を受けても簡単に倒壊することがないらしい。

隣の金堂は修繕中だった。

五重塔と金堂を囲む回廊がまたとても良いと思った。歴史ものの映画に出てきそうな感じ。

これらは、西側伽藍の中にあり、東側には、夢殿という、八角の御堂がある。

また中央には、宝物館があり、中には法隆寺にある仏像が並んでいる。

教科書に載っている、聖徳太子の両隣りに子供が付き添っている絵もあった。でも、聖徳太子の像があまりにも不格好で、もっとかっこよく作ってくれよって感じだ。

私はお寺が苦手なんだけど、法隆寺は空気が澄んでいて、とてもいいなと思った。やはり、奈良は、中国から入ってきた文化があまり変化しないままに存在しているからか、日本の他の場所で見られるものとは少し違っている。その独特さが、とても魅力的だと思う。京都で見られる寺院群とは全く違うものが、奈良では見ることができる。

次に、奈良の南にある飛鳥へ。今は明日香って書くんですね。

ここら一帯は、飛鳥時代の古墳やらお寺やらが密集しています。歩きで全部回るのは厳しいので、チャリを借りて回っている人が多かった。

まず行ったのは橘寺。聖徳太子が生まれたところとされているらしい。

お彼岸ということもあり、中では法事が行われていた。そのため、あんまり見て回ることはできなかった。

飛鳥の風景はとてもいい。田んぼと家と寺とがまばらになっていて、のどかな景色を見ることができます。

老夫婦が長い望遠レンズの付いたカメラを持ち、ポケットの多いベストを着て歩いている姿が目につきました。散歩コースにもってこいな場所です。

次に行ったのは、高松塚古墳。去年だったか、壁画を修復することで話題になりました。

その壁画を見に行きました。当然原本ではなく、模造品ですが。

壁画は、まるで古代エジプトのような書かれ方でちょっと驚いた。横向きにすべてが書かれているわけではないんだけど、雰囲気が近いがしたよ。

ってか、日本にも壁画を描く文化があったこと自体にもびっくりするが。

記録として残っている文化はせいぜい1500~2000年程度なものだけど、それよりももっと昔には日本やアジアにどんな文化があったのか、気になる。縄文時代の謎がより明らかになったら面白い。

ここで、ちょっと考える。時間が思ったよりもかかっていなかったので、今日中に和歌山に行ってしまおうか。

和歌山でまず行きたかったのは高野山だったんだけど、時間的にぎりぎり間に合いそうだ。

なんで、飛鳥を離れることにした。ここにはゆっくり時間をかけてまた来たいなぁ。

なるべく近い道を通ろうと思い、ショートカットをする。・・・が、県道だと思って油断していた道がなんとむちゃくちゃ細い道だった!
全然スピードは出ないは道はぐちゃぐちゃだわで、結局1時間くらいさまようことに。うわ・・・高野山終わった・・・

それでも、高架のバイパスの力もあり、4時半には高野山に入ることができた。
行けるところだけ見ておこう。

ってことで、時間が遅くても開いてくれている壇上伽藍を見に行った。

時間がないのでさらっと。

高野山は、「おしんこくうかい」でお馴染、空海、またの名を弘法大師さまが開いた真言宗の本山ですよね。実は、我が家の宗派は真言宗らしい。なんで見ておこうと思っていました。

でも、真言宗にはかなりの数の宗派があって、うちは高野山には関係のない宗派らしいので、まぁどうなの、って感じだが。

不安になってきたが、「おしんこくうかい」ってメジャーだよね?ほかの覚え方で覚えた人いたら教えてくれ。

あと、金剛峯寺も見に行ったんだけど、すでに閉まっていました。残念。外観だけ見て帰ることに。

あともうひとつ、奥の院を見に行きました。奥の院は、弘法大師さまの御廟があるところです。要するにお墓ですね。

その周りに、たくさんのお墓が並んでいます。もちろん個人の家の墓もありますが、企業の集団供養の墓や、戦死者の墓、災害で亡くなった方の墓、果てはしろありの供養の墓まで、膨大の数のお墓が並んでいた。さすがに写真に撮ることは憚られたので、写真はないです。

御廟に行くためには、小さな石橋を渡らなければならないのですが、その近くに立て札がありました。

なんでも、参拝者のために、この橋まで弘法大師さまが迎えに来てくれるとのこと。
気が引きしまる思いだ。

奥の弘法大師さまの御廟は、華麗な門構えとは裏腹に、とても質素なもので、ちょっと驚いた。入念にお祈りをして帰りました。

奥の院を出たところで、写真を撮ってくれるように頼まれた。なんかいろんなところで頼まれている気がする。頼みやすそうなのか?

今日は、龍神というところまで行こうと思うのですが、めっちゃ山の中なんですよね。一度山の中に泊って飢え死にしかけたので、その反省を生かしてあらかじめ飯を買っておく。なにせ、50kmもガソリンスタンドがないような道を走らなければならないので。

龍神スカイラインという道を走り続けます。暗くなる前になるべく走っとかないと、この街灯の一本もないような道では確実に泣きを見ることになる。

スカイラインというだけあって、かなり高いところを走っています。なので、とても景色がいい。ちょうど夕焼けの時間で、山ぎわが赤く燃えていました。

途中でタワーを発見。ごまさんスカイタワーというらしい。由来が気になる笑。

もうすっかり暗くなってしまったので、諦めてご飯を食べつつ、庶務をこなす。あと20kmです。周りには明かりが全くないです。車のライトを消すと、何にも見えなくなる。

ふと、空を見上げました。そこには、満天の星。これだ、これが見たかったんだ。
山のうえ、そして晴天という条件が初めてそろいました。

しばらく、コンクリートの上に寝そべって星を見ていた。

星が動いているのがわかる。円を描くように、少しずつ、でも確かに動いている。

燃える星から発せられた光が、十万年、百万年かかってここまで届いている。なんというロマン。

動くのがためらわれたけど、あまり遅くなるわけにもいかないので、出発する。もう少し。着いた道の駅でも星空は見れるだろう。

途中、タヌキだのシカだのが飛び出てきて危ない目にあった。でもすぐに向こうから逃げて行った。さすが野生。奈良のシカとは大違いだ笑。

・・・そして無事到着。死ぬかと思った・・・

さて、明日は紀伊の南を回っていきます。結構楽しみな場所。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

皆さんも良い旅を。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする