無事事故もなく、予定通り函館~宗谷岬間を走ることが出来ました。
この記事では、総括として自転車を漕ぎながら考えてたことや、感想などを書いていきます。
1.車での旅と自転車でのそれを比較する
圧倒的に自転車の旅の方がいいと思います。理由は以下の通り。
人との出会いが格段に多い
車だと、車の外観も普通だし、車を降りても普通の格好をしているだけなので、他の人からしたら日常感がありません。
一方で自転車だと、荷物や格好から一見で旅をしていることがわかります。
これによって、圧倒的に話しかけてくれる人の数が多くなります。
また、走っている時は、後ろから追い抜いていくライダーやドライバーもみんな応援してくれます。
これが全然違って、チャリダー同士は、「お、頑張ってる?」みたいな軽い感じの挨拶の仕方が多く、ライダーは「カモンカモンカモン!」みたいに腕を振ってクールに追い抜いていくし、ドライバーはえてして敬語で「頑張ってくださーい」って感じの場合が多いです。
なんとなくそれぞれの特徴をよく表している気がしますw やっぱりライダーはかっこええ。
「旅をしている」感
両者では、言うまでもなく疲労感の違いが圧倒的です。これによって、「自分頑張ってる感」を得ることができますw
また、外で寝たり、食事なども満足に取れないようなことがあったりすると、「旅行」じゃなくて「旅」っぽいなーという感覚になると思います。雨の中地べたでおにぎり食べてたりするともう、ねw
「旅をしている」感というよりは、どっちかというと生きてることを実感できる、といったほうがいいかもしれない。
移動距離の違い
また、移動できる距離の違いにより、一日に訪れる場所が減り、一つ一つの場所への印象が強くなります。
今回は町ごとに休憩をしたりしていたので、町の名前など、とても印象に残っています。
時間があれば、自転車で日本一周なんかも楽しいかもしれない。自転車で世界一周している人なんかもいるらしい。
後はお金と時間の問題だ。
2.北海道について
もう、北海道大好き。
今年は2回も北海道に行っている。5日+12日で17日も行っている。
ご飯はおいしいし、自然はいっぱいだし、土地土地によって特徴があって飽きないし、信号が殆ど無くてドライブは快適だし。
その中で、最も北海道がいいなって思う点は、空の綺麗さです。
北海道の空は圧倒的に美しい。青の色味がとても綺麗です。
特に秋へ向かうこの時期は最高。
また、今回はキャンプ場を利用することが多かったのですが、北海道はキャンプ場もいいね。
広くて綺麗。海が見える所も多い。お金がかからない所も多いです。
逆に北海道の悪いとこってなんだろう。
一つは、雨が多いことかな。というよりも、天気が変わりやすい。地元の人に聞いたところ、天気予報があまり当たらないそうだ。
せっかくの風景も雨が降っちゃうと台無しだ。
あとは、やはり町が少ないこと。トラブルがあったときには絶望的です。
町があったとしても、それこそ最低限の機能しかなかったりして、どうしようもなくなることもありそう。
・・・まああんまり無いですw
ただ、旅行するのに長期間かかってしまうのはしょうがないところ。
札幌・小樽・旭川・富良野という近場の有名所を回ったとしても多分4~5日はかかるんじゃないかな。
北海道を全部めぐろうとしたら、多分2週間は最低必要だと思う。
でもやっぱり釧路でサンマは食べたいし、網走で刑務所体験したいし、日本最北端に行ってみたいし、函館の夜景を見たいし、帯広で豚丼食べたいし、日本で一番透明な摩周湖を見たいし、知床で滝の温泉(混浴)に入りたいし、羅臼で温泉(混浴)に入りたいしね。
北海道は時間のあるときに行くのが吉。
3.後学のために、自転車長距離旅行で重要なこと
今回、はじめて長期間の自転車旅行をしたわけですが、いろいろ注意点があると思います。
自転車の輸送方法
これは結構曲者。
基本的に自転車を輸送できる交通機関は「電車」「飛行機」「フェリー」です。
バスは基本的には自転車を載せられません。例外的に、一部のバス会社は自転車を載せてくれます。また、繁盛期でなければ自転車を載せてくれるバス会社もあるみたいです。バスが使えたら一番安くていいんだけどな・・・
電車に載せる時に注意すべきことは、鈍行の場合は混んでる時間に乗らないこと、新幹線や特急の場合は座席の選び方に注意することです。
鈍行の場合は言うまでもない。自転車は相当場所をとるので、必ず昼の空いている時間に載せるべきです。
新幹線などの座席指定の列車の時は、できるだけ一番うしろの席がいいです。新幹線などは通路に自転車をおいておくと、通行の迷惑になるので、どこか別の場所においたほうがいいのですが、いちばんうしろの席だと椅子と壁との間に若干スペースがあります。ここに自転車をおいておくと、じゃまになりません。新幹線の3列シートの裏など、ちょうどいいスペースです。
注意点として、電車に自転車を載せる時は、必ず袋詰めしないといけません。また、追加料金などはかかりません。
飛行機の場合は、比較的簡単です。航空会社にもよりますが、基本的に手荷物としてあずかってくれます。
その時、自転車を袋詰めした時の大きさが航空会社の規定する大きさを超えてしまう場合には、必ず事前に空港に連絡し、預かってもらえるか確認する必要があります。しかし、きちんと確認をとっておけば、余程のことがない限り預かってもらえます。
ただし、自転車の重さによっては、追加料金を取られることがあります。例えば、ANAの場合は20Kg以上で追加料金を取られます。まあスポーツサイクルならその重さを超えることはあまり無いでしょう。
フェリーは最も簡単で、自転車をそのまま持っていけばいいだけです。ただし、自転車分の料金を取られます。自転車料金は結構高いです。まあ、袋詰めも必要ないし、乗船場まで自転車を漕いでいけるので、手軽さでは一番です。
長距離旅行で重要な装備品
長距離旅行をする時は、きちんと準備をしておかないと後悔します。
今回も、いきなり荷台が壊れてヒヤヒヤしたりしました。
持っててよかったというものとしては、
– 手袋
– ネジと工具
– 蚊取り線香
– フロントバッグ
手袋は重要です。スポーツサイクルの場合、体への負担は足だけでなく手にもかかります。手袋をしているのとしてないのでは、圧倒的に手への疲労度が違います。
ネジと工具はあったほうがいい。いつなんどきネジが外れたり緩んだりするかわからないから。
今回は工具だけはあったのですが、ネジがなかったため、荷台が壊れたときには修理できず、函館のホームセンターで買うことになりました。大きい街が近くにあったから良かったものの、危ないところでした。
蚊取り線香は、野営時の重要アイテムです。キャンプ場はとにかく虫が多く、気を付けないと刺されます。
蚊取り線香を炊いておくだけで、虫はあまり寄ってこなくなります。虫除けスプレーは効果が薄いです。
ただし、火の元には最大の注意を。
フロントバッグは、財布やカメラなどを入れておくのに便利です。大きな荷物は荷台に固定してしまうので、いちいちほどいて中の物を出すのは面倒です。フロントバッグがあると、頻繁に出すものを入れとくことができるので便利。
走り方や走れる距離
走り方は、とにかくペースを維持すること。今回は平地の場合はなるべく20km/時をキープするようにしていました。一回ペースを落とすと、中々復帰するのは難しい。また、速い速度で走るのと遅い速度で走るのを繰り返すよりも、体力を節約できます。
走れる距離としては、自転車の性能によるけれども、クロスバイクだと150kmが限界かな。それ以上は体力的にきつい。基本は一日100kmくらいにしておいたほうが長期間走れる気がする。
4.感想
最初、走りだした時は、「絶対無理」と思いましたw
よくもまあ、走破することができたと思います。
感想としては、「またやりたいなー」という感じです。ドMですねw
やっぱり、何かに夢中に挑戦している間は、それがどんなものであっても気持ちのいいものです。
一心不乱になることで、他の雑念を消すことができます。旅程の間、研究のことなんて考えもしなかったw
でも、やっぱり時間が短すぎるかな。もっと長い時間走りまわれたらもっと楽しかったし、もっと非日常だったと思う。1ヶ月は欲しいところだ。
次回は、他の場所に行きたいです。東京~屋久島とかいいかもしれない。