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43日目(2008/9/28) 最終日

s:富士道の駅(静岡県) ------→ g:家
走行距離:291.1km

泣いても笑ってもラスト一日。

朝ごはんは考えていたとおり道の駅のモーニング。7時から開いているのは助かる。

さあ、出発。それでは今日も行ってきます。

今日目指すは、富士山。
帰り道にあったので、行ってみることにしました。

時期が時期なんで当然登れませんが。こんな時期に登ったら死にます笑。
なんで5合目までです。

麓の道を走っている間にもどんどん高さが上がっていく。富士山に向かって標高が上がっているのがわかります。

やはりというか、ライダーが多いです。思ったよりもカーブもきつくないし、道は広いしで走りやすいので、ツーリングにはぴったりじゃないでしょうか。

そして、いよいよ登山道へ。2合目の看板が見えます。ってかもう標高1800mも来ていたのか。

くねくねした山道を走っていると、不意に視界が開けた。うおー!雲の上にいるよ!
近くの駐車場に車を停めて写真を撮った。

無事に5合目に到着。めっちゃ近かった気がする。

富士山の頂上が見えます。上のほうにはほとんど木が生えてない。
周りには、登山者が多い。装備がすごいです。冬山を登るのなら当然か。まぁ、まだ雪は積もってないからそこまで大変でもないんだろうけど。

しかし、来てよかったな。そして、今日だけは曇ってよかったと思う。雲の上の世界を見ることができた。

いつかは絶対に登ってやる。そう思った。登りたいと思わせる魅力があります。富士山。

にしても寒いです。気温はたぶん10度ないです。そして空気が薄い。一気に高いところまで来たから酸欠気味です。

さて、下山しましょうか。

めざすはゴールです。

下り坂の間はほとんどアクセルを使わないで走ることができる。車もほとんどなくすいすい。

山をいくつか越えて、甲府にたどり着いた。蕎麦屋さんでそばを食べる。おいしい!当たりの店でした。

甲府から秩父往還を通って秩父、そして熊谷と帰ります。使う道はr140とr17の2本だけです。残り150kmほど。
東京方面から帰ったほうが近いんだけど、なんとなく秩父を通りたかった。

雁坂トンネルを抜けて、埼玉入り。帰ってきたなぁ。
秩父に入ると同時にNackが入るようになる。ほんとにFM局かよ。範囲広すぎるだろ。
同時に、帰ってきたことを実感する。

秩父で、秩父神社に寄り道。道中の無事を感謝しました。

花園の道の駅には、たくさんの人がいた。日曜だけある。やっぱり、ここら辺は人口が多い気がする。秩父だって、めちゃめちゃ田舎みたいに思われているけど、この旅を通してみてきた街の中では都会のほうだと思う。

そして、道が平坦。秩父市街地を過ぎると、カーブもあまりない。

花園から我が家までは25kmほど。あとちょいだ。

徐々に見慣れた景色なっていく。知らない建物が建っているのをみて、、1ヶ月半という時間の長さを感じる。

そして・・・

ゴール!

でも、家の前に車を置いた後も、なかなかエンジンを切ることができなかった。ああ、ついに終わってしまったか。

でも、やりきった気持ちのほうが強かったかもしれない。そう思い、静かにエンジンを切る。

9月28日4時52分。
総走行距離9276.8km。

43日間の旅もこれで終了。

最初の何日かは生きていくのに一生懸命だった。

日々になれると、急にさみしさが込み上げた。一人で馬鹿みたいに大きな声を出して歌を歌った。

北海道の雄大さに触れた。毎日が楽しかった。

同じく日本一周をしていた友人にあった。将来についての考えの深さに感動したし、私も頑張ろうと思った。

初めて船の中で一晩を明かした。

束の間の二人旅。一人で見る世界との余りの差に驚き、そして心が温かくなった。

砂丘を見て、なんて自分は小さいのかと思った。自然には勝てないと思った。

九州の運転の荒さに嫌気がさした。中だるみした。

最南端で最北端の旗を持った人を見る。あの人はどんな気持ちで岬に立っていたのだろうか。

人の好いおっちゃんに出会う。世の中にはいろんな人がいると思った。

白い砂浜を見た。茶色い砂浜を見た。黒い砂浜を見た。コンビニ袋のゴミを見た。流れ着いたゴミを見た。そして、それを拾う人を見た。

四日市の工場の煙突から出る煙は、今は白くなっていることを知った。

富士山から見た世界は、一生忘れない。

もう、言うことはないです。これ以上の夏休みは今までになかった。

長い時間かけて計画を練ってよかった。一生懸命働いてよかった。周りが将来に向けて頑張っている中で、自分だけ違う道に行くのは勇気がいった。でも、脇道にそれてよかった。

一度も壊れることのなく走り続けてくれたファンカーゴ。ありがとう。

途中で泊めてくれた友人たち。ありがとう。

これでおしまいです。現実世界に帰らなければ。

心をこめて、「みなさんも、良い旅を。」

あぁ、楽しかった!

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