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4日目(2008/8/20)

s:高田松原道の駅(岩手県) ------→ g:鹿角道の駅(秋田県)
走行距離:239.8km

東北の朝の太陽は、包み込むような温かさをくれる。

今日の朝はとてもいい天気。天気がいいとほんと気持ちがいいです。

いつもどおり近くのコンビニで朝を済ませる。栄養が偏らないようにと奮発して味噌汁をつける。レトルトですが。

今日の最初の目的地は、遠野です。

途中の道、とてもきれいな川があると思って運転しながら見ていたら、アユ釣りをしている人がいました。渓流で釣りって、ほんと風情があるというか。アユ釣りの長ざおを振る姿がかっこいい。

川釣りって、海釣りのような豪快さはないけれども、山と川とに囲まれた、また違った魅力がありますよね。

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遠野到着!

遠野に着きました。

まず遠野博物館に向かいます。遠野といえば、地域の伝承を集めた、柳田國男の「遠野物語」で有名。

博物館には、遠野の歴史と、昔話展示がありました。自分は、遠野物語を読んだことがなかったのですが、なかなか楽しめました。オシラサマとか、ザシキワラシとか、遠野の伝承からの出典だったんだ~

もう少し散策しようと外に出ると、突如として大雨が降ってきました。傘も持ってなかったので、急いで車に戻ります。・・・高台にある城跡に行きたかったんだけど、諦めます。

BAR

次に花巻へ。

ここで、・・・おそれていた事態が起こりました。スピード違反やらかしました。

うぐぅ・・・気をつけていたんだけどな。ちょっと気を抜いたとこでやられました。ってか見えないように張り込むのはずるいっす・・・

警察の方はとってもいい人だったのでよかった。これから北海道まで行くって言ったら、「若いうちはいろいろ見ておきなさい」といわれました。

しかし、旅に出て、長い距離を走ったことで、制限速度って実はかなり丁寧に決められていることに気付きました。制限速度を守っていればまず事故を起こしたりしないと思う。

それに気づいて、速度をコントロールすることの大切さに気付きました。

岩手は事故が多い県らしいです。自分も気をつけないといけない。4日目で慣れが出てきて気を抜いていたところだった。

戒めつつ、向かった先は、宮沢賢治記念館です。ここはよかった。この旅中で、いまのところ一番楽しめました。宮沢賢治の多才ぶりにも驚いた。

玄関では、ファンシーな方々が出迎えてくれました。

最近、銀河鉄道の夜を読んだんだけど、小さい頃に読んだ時の印象に比べて、難解だなと感じた。大人になると、知識も増えて、今までわからなかったことも分かるようになります。だけど、子供のように、星々をみて純粋にきれいだなと思うことはできないのかな、って思います。

大人になると、知識の代わりに感受性を失っていくんですね。さみしいことだけど、でも、いつまでも子供のままではいられないのが人間社会の定めです。

もしいつまでも子供のような大人がいたら、それはなんて素敵なんだろう、そう思う。

宮沢賢治記念館は、物理、化学、宇宙、音楽、文学と様々な方向から宮沢賢治の文学を解説してくれます。大人になって、知識を使って文章を読む、という楽しみが できたのは、それはそれで楽しいものです。失った者の代わりに得たものが必ずあります。

昼ごはんは、記念館の隣にある、注文の多い料理店をモチーフにしたお店でいただきました。

雑炊を頼んだんですけど、結構おいしかったです。

あたりを見回すと、一人で来ている人も多いものです。だけど、今までで一人も、自分と同じくらいの年の人は見てない。やっぱり、この年で一人で旅行するっていうのは珍しいのかな?

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次は、盛岡へ。麺好きにはたまらない場所です。なんてったて名産が冷麺じゃじゃ麺わんこそば。

漫画喫茶で、今までたまった日記のアップを済ませる。結構な時間がかかった。毎日ブログを更新している人は偉いと思う。(注:旅行中はリアルタイムでブログに日記を載せていました)

あと、忘れないうちにフェリーの予約をしておく。北海道に行く方法は、遠距離フェリーや飛行機を除くと、竜飛岬を通る青函トンネルルートか、青森からフェリーで行くか、大間崎からフェリーで行くかの3つです。今回の旅では、北海道へは大間から行く予定です。ファンカーゴは小さい部類に入るようで、値段も安かった。フェリーの料金って車のサイズで変わるって初めて知りました。

盛岡に着いて、まず向かったのは「福田パン」。岩手県人御用達の店らしいです。

前に行った時においしさに感動したので、また来ました。普通のパンと何が違うのか全く分からない、もしかしたら気分的な要素が多分にあるのかもしれないけど、ここのパンはとてもおいしいです。

次に、冷麺を食べに「ぴょんぴょん舎」へ。

やっぱり盛岡の冷麺はおいしかったです。なんでこう関東で食べるのと違うんだろう?麺にはコシがあるし、キムチの辛味もただ辛いだけじゃなくてちゃんとうまみがあります。もはや帰ってきたら冷麺を食べれない気がする。

満足して、今日の寝床へ。今日はこれから頑張って70kmほど走らなければいけません。正直寝そうです・・・。

・・・あれ?なんか道が違うぞ・・・と思い、地図をよく見ると、見事に違う方向に行っていました。くそぅ、こんな疲れているのに。これはショートカットを使わざるを得ない。ってことで、細めの道を使うことに。こんな道、きっと二度と通ることはないでしょうね。こういうよりみちも、結構楽しいものです。ようは負け惜しみです笑。

走ってると、途中のある街で、みんな家の前で火を焚いているところがありました。あれはやっていたんだろうか?その火で花火をしてる人もいたし、あったまっているのか火の近くで座っている人もいました。

こういう情景を見るのが楽しい。残念ながら写真は撮れなかったけど、きっと長い時間私の脳内に残り続ける景色なんだろうな、と、なんとなく思った。

道には明かりもなく、曲がりくねっていて気を抜くと崖から落下するような道でした。しかも、雨が降っていて、対向車のライトが当たると何も見えなくなるというかなり危険な状況に。こんな中、70kmもよく走ったものです。

途中、ゆずの「栄光の架橋」がかかっていた。この曲は、栄光をつかんだ人だけでなく、つかめなかった人の努力もたたえる歌。あぁ。自分はゆずのこういう曲が好きなんだな。思わず泣いてしまった。私は、輝いている人にはもちろん、努力しているけど輝けない人にも光を当てたい。私は、自分で光を出すのは苦手だから、自分がこれと思う人のために頑張りたい、って思う。

自分は、音楽をやっている人が好きです。あと、演劇とか芸術とか。美的センスがない私にとってはあこがれだったりする。そういう人には頑張ってほしいって思っています。

なんとか休み休み、到着。思わず、「着いた~!」と一人で叫んでしまった。もう体はいっぱいいっぱいです。こんなにも運転するのがつらいとは思わなかった。肩も腰もだいぶ痛いです。今日はシップ張って寝ます笑。こんな時のためにと、家にあった湿布を持ってきたのは正解だった。

ってわけで、秋田に入り、東北は明日明後日の青森で最後となります。明後日はついに北海道上陸です。

ここまで読んでくれてありがとうございました。
みなさんも、良い旅を。

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