私が日本一周をしたときには、基本的に車中泊で毎日を過ごしました。
車中泊をすれば、毎日のホテル代はかかりませんから、大きく日本一周の費用を削減することができます。
この記事では、私が実際に車中泊を経験した上で、快適な車中泊ライフを手に入れる上で必要な生活空間の作り方や、車中泊に向いている車の選び方、車中泊を行う場所などについて書いてみたいと思います。
車の選び方
車中泊に利用する車と聞いて、まず思い浮かぶのはキャンピングカーだと思います。
また、ハイエースなどの大型バンも、有力な候補になると思います。
このような大型で車内空間が広い車を利用すれば、確実に快適な車中泊ライフが送れると思います。
しかし、ハイエースにしろキャンピングカーにしろ、車体が大きく運転しにくいという欠点があります。
ガス代も多めにかかってしまいます。もちろん、車自体の費用でもお高くなってしまいます。
そう考えると、もう少し小回りの効く小さい車での車中泊を考えてみてもいいかもしれません。実際、私が日本一周に行った際には、ファンカーゴというミニバンを使いました。
皆さんの身長にもよりますが、小さい車でも意外に快適な車中泊はできるものです。ミニバンはもちろん、コンパクトカーなんかでも十分に体を横にできるスペースを確保できると思います。
最近の車は、後部座席がフルフラットになる物も多いです。加えて、助手席を倒して使えば、体を横にするスペースは十分確保できるのです。
たとえ後部座席がフルフラットにならなくても、段差に荷物を詰めて平らにすると、結構快適な車中泊ライフを送ることができます。工夫次第でどうにもなりますよ。
さすがに、セダンのようなトランクと車内スペースが別れている車では厳しいかもしれません。また、車高はできるだけ高い車の方が快適です。天井に頭をぶつけるのは、結構ストレスになりますからね。
私が日本一周をしたときには、長期間借りられるレンタカーを利用したのですが、事前に社内の写真を送ってもらったり、車の型番を教えてもらったりして、車内空間を活用できるか予め考えるようにしていました。
車は2ヶ月弱のレンタルで、11万程度で借りることができました。
車内環境
車中泊をする上で重要なのは社内環境です。大きく、快適なベッドの作り方と過ごしやすい空間の作り方、電気機器を利用するための電源あたりがポイントかなと思います。
快適なベッドの作り方
とにかく寝床は平らにすることが重要になります。
平になっていないベッドで練ることほどストレスが溜まることはありません。
フルフラットになる車なら一番良いですが、ならない場合は布団やクッションなどを詰めて平にすると良いです。
更にその上に、空気でふくらませるエアーベッドなどを置くと、かなり快適になります。結構おすすめです。
たとえばこんなやつですね。
夏場であれば夜の寒さは気になりませんが、春〜冬の車中泊は寒さ対策をしっかり行ったほうが良いです。車内は実質外の気温と同じくらいになると思ったほうが良いです。
寒い時期に車中泊をする場合は、寝袋や毛布などで対策をすることが必須になると思います。
過ごしやすい空間の作り方
まずは、外からの視線を遮るためにカーテンなどをつけたほうが良いです。夜であっても、外から丸見えの状態ではさすがに嫌ですよね。私はサイドの窓の上に予め紐を通しておき、夜になったらそこに布を掛けてカーテン代わりにしていました。
また、前と後ろの窓には、夏場に使う暑さ避けの銀マットを置くことで視線を遮るようにしていました。あまりお金をかけないための簡易的な対策でしたが、日本一周を通してこれでも十分プライバシーの確保はできていたと思います。
また、結構忘れがちなのが、電気ですね。車内灯はパワーが弱く、夜になると細かいものまでは見えないので、充電式のランタンなどを持っていくと良いと思います。
電源の確保
現代人にとって電源の確保は重要です。幸い車中泊では、車から電源を取ることができるので、それを活用すると良いと思います。
簡単なのは、シガーソケットに差し込むだけで一般的なコンセントの形状・電圧で差し込むことができるインバーターを買ってしまうことです。少し値段はしますが、便利なので車中泊を考えている人は買ってしまうといいです。
気をつけなければならないのは、バッテリー上がりですね。インバーターはできれば運転中のみの利用にしたほうが良いです。
車中泊をガチでやる人は、バッテリーを車内に用意しておき、炊飯器や電子レンジを動かすという人もいますが、結構ハードルは高いですね。私みたいにライトに車中泊をする人間にとっては、ちょっとそこまではできませんでした。
費用は?
エアーベット、カーテン用の布、ランタン、インバーターがあれば、最小限の費用で車中泊ができると思います。私はこれらのみを購入しましたが、値段は約2万円程度に抑えることができました。
宿泊場所
車中泊の定番スポットは道の駅です。日本各地、どこに行っても道の駅は必ずあるので、車中泊スポットとして安心感を持って利用することができます。
しかし、最近ではマナーの悪い人が増えすぎてしまったせいで、車中泊を禁止する道の駅も増えてしまいました・・・本当に残念なことです。
車中泊が禁止されている道の駅で車中泊をすることは厳禁です。また、車中泊が許可されている道の駅であっても、迷惑をかけないように利用したいところです。
これ以上道の駅での車中泊が制限されてしまうのは、誰にとってもいいことではないですからね。
道の駅で車中泊をすることのメリットは、水道とトイレが確実に完備されていることです。トイレは結構重要ですね。
また、道の駅では温泉施設が併設されていることも多く、温泉に入ってそのまま寝ることもできます。ご飯もご当地の美味しいものを食べることができ、至れり尽くせりですね。
道の駅が利用できない場合には、高速のSAなども良いと思います。同じく水道とトイレが完備されていますが、車の出入りが多いため落ち着いて休むには向いていないかもしれません。
それ以外には、オートキャンプ場が有力な候補になります。お金はかかってしまいますが、サイトによっては電源も確保できることがメリットです。
さいごに
車中泊は費用が削減でき、長期的な日本一周には最適な宿泊手段だと思います。
しかし、車中泊はグレーな部分があり、利用者のマナーが悪ければこれからどんどん規制が強くなっていってしまうでしょう。
これから車中泊しようと思っている人には是非、マナーを守って、周りの人に迷惑がかからないように、そしてみんなが快適に過ごせるようにしてもらえると、大変ありがたいです。
その他、日本一周に向けて私が準備した内容(ルート・予算・持ち物など)については、以下の記事にまとめますので、よければこちらもご覧ください。
